デカ頭の巨大芋虫が華麗な蝶に変身だ

つるバラの枝で真っ黒い蝶が羽化した。ナガサキアゲハだ。先日レモンの幼木の葉っぱをナミアゲハの幼虫とともにバリバリ食べていた頭でっかちの芋虫の変身後の姿かもしれない。

ナガサキアゲハは尾状突起がない

ウッドデッキに誘引しているバラの枝に昨日までなかった黒いものがくっついている。なんだ?と確認すると大きな真っ黒い蝶である。近づいてもうごかぬ姿に、弱っているのかと思いきや、羽化したての蝶だった。

ナミアゲハなどにある後羽の尻尾のような突起がないのがナガサキアゲハの特徴だ。背中がメタリックな青みを帯びた黒一色。
オスである。

羽化直後のオスのナガサキアゲハ
青みを帯びた黒一色の表羽:20190913撮影

内側の羽の付け根と後羽の先に鮮やかな赤い紋がついている。前羽にはラメのような白い筋。

羽化直後のナガサキアゲハ
そばにあるのは抜け殻だ:20190913撮影

上の写真を撮り終えて、立ち上がる動作に驚いたのか、パタパタと羽ばたいて梅の梢の先の空に飛び去っていった。
初飛行目撃である。なんだか嬉しい。

先日28日にレモンの枝で目撃した幼虫と断定はできないが、蛹になって羽化するタイミングとしては合致する。
あのデカ頭の幼虫だと思いたい自分である。

ヒメウラナミジャノメの世代交代

東の庭に茂るシソの花でヒメウラナミジャノメが吸蜜していた。羽の裏面の文様が透けて見えるほど鱗粉が剥がれ、羽の縁もいくらか欠けているようだ。

シソの花の蜜にやってきた少し羽の痛んだヒメウラナミジャノメ
鱗粉もかなり剥がれている:20190906撮影

捕食者をすり抜けて初夏に成虫になり、すでに子孫を残した蝶なのだ。

第2世代:祝結婚!

こちらはまだピカピカの羽をしたヒメウラナミジャノメ。上画像の世代の子供たちではないかな。

交尾中のヒメウラナミジャノメ
レモンの枝にて:20190913撮影

めでたくパートナーを見つけてゴールインである。これから生まれる子供たちは幼虫で冬を越すのだ。