網目よりも大きな生き物が入ってくる

昨年ウッドデッキに作った猫小屋は亀甲金網で囲ってある。最近猫小屋に入り込み出られなくなる虫が増えて猫たちは大喜びだ。

マドガガンボをレスキュー

ある日の来客はガガンボ。明らかに網目よりも大きい。ポリカ天井をウロウロしていて、この時は金網に取りついて休憩中。

高い位置だが、ソックスならひととびで到達する。

猫小屋の金網にガガンボがいた
屋根近くで出口を探すガガンボ:20220507撮影

虫取り網だとガガンボの足を痛めそうなので、ポリ袋に追い込んで確保。

ポリ袋に囚われのガガンボ
ポリ袋に追い込んだ:20220507撮影

外に放すと、ロシアンオリーブの枝にぶら下がった。足、折れてないかな。翅に白い模様がある。マドガガンボだ。

ロシアンオリーブの葉にぶら下がるマドガガンボ
窮地を脱してお疲れのマドガガンボ:20220507撮影

ヒメウラナミジャノメをレスキュー

別の日に猫たちが床で小さな蝶をいたぶっていた。仲裁に入ったらひらひらと壁にとまった。

サッシにヒメウラナミジャノメ
猫の手を逃れて高いところにとまった:20220514撮影

蝶の捕獲に使ったのは虫取り網。蝶をこうやって捕まえるのは何十年ぶりだろう。

ネットの中のヒメウラナミジャノメ
虫取り網で捕まえた:20220501撮影

こちらは解放されると近くにあったオルレアの花に一直線。はらぺこだったらしく蜜を吸っている。長いこと猫小屋でパタパタしていたのかな。

オルレアで吸蜜するヒメウラナミジャノメ
オルレアに直行のヒメウラナミジャノメ:20220514撮影

どこから入ってくるんだろう?

猫小屋ができてから、猫が雀を捕まえてきた(家の中で食った!)ことがあって、屋根にある材の切り欠き部分を疑っている。巣作りの場所を探す雀なら、ヒョイと入ることもあるだろう。

でも虫たちがあえてそこを通る理由はあるまい。と、思っていたら、1匹のガガンボが屋根の下でバタバタしているところを見つけた。猫小屋の外だ。

屋根にぶつかりながらだんだん猫小屋の方に近づいてきた。そして切り欠きのひとつに到達してしまった。なんだそういうことか。

ウッドデッキの屋根にガガンボ
だんだん猫小屋へ続く切り欠きに近づいてきた:20220514撮影

このガガンボは、穴を抜ける前に身柄確保。

でも侵入阻止は人間が気がついた時だけなので、朝、猫たちの狩の後始末をすることもある。最近はガガンボが多い。他には蛾やバッタの幼虫など。夏に向けて種類と頻度が増えるんだろうな。

ソックスの狩り

5匹の中でハンティングに一番情熱を傾けているのはソックスだ。以前雀を食ったのも彼だと人間たちは思っている。

金網にチビカマキリ、その向こうに猫
カマキリの幼虫は完全静止中:20220510撮影

ある日、ソックスが金網と猫ケージの隙間にすっぽり収まっていた。

猫小屋の金網とケージの隙間に猫のお尻
狭いところで何してる?:20220522撮影

何してるんだろうと上から覗くと、ソックスの両手は雨樋を通すための床の切り欠きに寄せられている。

ウッドデッキの床穴を見張る猫
ここから何か来るかもって?ソックス?:20220522撮影

ここから何かが来たか、逃げたかを目撃したのか?ニホンカナヘビ?ニホンヤモリかな?
あるいはこの場所で狩の成功体験があるのか?

この後しばらく、ソックスは見張りを続けていた様子。

そして、ある日、ソックスとクロエが2匹揃ってウッドデッキの際に頭を寄せて伏せている。

緊張感漂う2匹の頭。こちらもそーっと近づいて彼らの視線を追うと、金網の向こうにニホンカナヘビがいた。
クロエはほどなくこの場を去ったが、ソックスは動かない。カナヘビも動かない。

ソックスの後頭部から「こっちこい〜、こっちこい〜」と念波が発せられているんじゃないか?すごい集中力だ。

金網の向こうのニホンカナヘビを見つめる猫の後頭部
両者動きません:20220528撮影

ソックスほどの忍耐力がない人間は、暑さに耐えきれず室内へ退却。

その後どうなったかはわからない。