保護色を間違えた?オレンジ色のツチイナゴ
この庭の常連バッタといえば、ツチイナゴ。真冬の庭でも天気の良い日にひょっこり姿を見せてくれる茶色いバッタなのだが、先日鮮やかなオレンジ色のツチイナゴに遭遇した。
白式部の枝にて橙色のツチイナゴ発見
オレンジ色のツチイナゴがいたのは西の庭の白式部の枝。昨年クロメンガタスズメの幼虫が2匹、この白式部の葉っぱをモグモグと食べ、恐らくはこの木の近くで蛹になっているであろうと期待して、ほぼ日の頻度で羽化の気配を探っている。
白式部の枝を透かすように眺めていたところ、強烈に鮮やかな色彩が目に飛び込んできまして、それがこのツチイナゴ君。

ツチイナゴは茶色っぽいものとの認識だったので、別種の昆虫なのかと思ったが、目の下の涙ラインはまさしくツチイナゴのもの。背にスッと入る黄色のラインもツチイナゴの特徴だ。

角度を変えて写真を撮りまくったのだが、逃げることなく撮影に応じてくれた。動きが鈍いのはもしかして羽化したてということなのかな?
常連のツチイナゴは茶系の保護色
下は、春に撮影した別の個体。冬を生き抜いた成虫だ。よく出会うツチイナゴは大抵このような茶系の色だ。冬枯れの植物の葉に紛れるように茶色の保護色になるのだとか。

緑鮮やかな季節に、下の画像のようなオレンジ色はあまりに目立つ。鳥に見つかってしまうのではと心配である。白式部の足元には頻繁にニホントカゲも出没するのである。

このオレンジ色のツチイナゴは翌日には姿を消してしまった。
庭のどこかでまた出会えると嬉しいのだが。