今年初めて、そして最後のハラビロカマキリ
この庭で初めて見たカマキリはハラビロカマキリだった。
年々、オオカマキリの勢力が増し、ハラビロには年に1匹出会えるかどうか。
ハラビロカマキリが猫小屋の外枠をトコトコ
ヒョイと外を覗くと、猫小屋の外、かつて手すりだった横木を移動する緑色のぽっちゃりとした体型。
ハラビロである。金網越しにとりあえず一枚だけ撮影し、慌てて裏庭に出た。

ハラビロは横木を渡り終え、垂直移動を始めていた。
うん、腕にあるぽっちり突起は3つだけ、日本在来のハラビロカマキリだ。外来のムネアカハラビロカマキリじゃないな。

至近距離で撮影していても、移動スピードを落とさず、横木に到達。
金網の向こうから猫
ハラビロが横木に沿って水平に移動を始めた途端、金網の内側にいきなり「ガシャン」と黒い物体が!
びっくりするじゃないか!猫!
さすがに、カマキリもフリーズ。

しばらく金網にぶら下がっていて、落っこちたのはクロエ。でもまだ諦めてないな、この顔は。

猫の脅威が去ったと判断したハラビロはトコトコ左へ、そして横桟に阻まれUターン、歩いてきたルートを逆行し始めた。
ところが今度はハンモックで寝ていたソックスがハラビロに気づいた。
姿は見えていないが気配を察したらしきソックス。

その時、何を思ったかハラビロがヒョイと顔を覗かせたものだから、ソックスがむくりと身を起こした。

すかさず金網に飛びつくソックス。
すっと死角に身を隠すハラビロ。
両者の間に金網があるとはいえ、ハラハラしっぱなしの人間。

三者がしばし静止ののち、再びハラビロがトコトコを再開。
ウッドデッキ屋根上に強制移動
ところが再び横桟にぶつかり、またもや先ほどのルートを辿り始めた。このまま堂々巡りになっては、こちらはドキドキしっぱなしだ。
そこで、カマキリを猫小屋から離れたウッドデッキの屋根端へエスコート。ハラビロは屋根の上に足をかけた。

ここで少し逡巡したのか、屋根端をウロウロ。その時ヒョイと下を覗いてくれた。頑張れハラビロ。目的があるんだろう?

その後、建物に向かってまっすぐ進み、外壁のちょうど出角に足をかけて、さらに上へと登って行った。

産卵場所を探しているんじゃないかな。
去年も確かこの時期、1匹のハラビロが上へ上へと登っていった。
そして春にはオオカマキリに混じって、ハラビロカマキリの赤ちゃんもウッドデッキに出現したのだ。
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