ノビルは人間用、猫には猫草

一年中、庭のどこかに何かしらの食べられる野草が生えている庭なのである。この時期、東の庭のあちこちで目につくのはネギに似たシュッと細長い葉のノビル(野蒜)だ。

2016年に引っ越してきてから、毎年春にノビルを収穫している。掘り残された小さな球根は一年かけて成長し、また収穫の春が巡ってくる。

庭石とブロックの隙間からもニョッキリ元気なノビルが生えていて、庭石を外して球根を掘り出した。

敷石の隙間から生えたノビル(野蒜)
春がノビルの旬なのだ:20200321撮影

野蒜は途中で千切れやすいのだ

葉っぱを引っ張ると球根を残して切れやすいノビルである。根から抜くときにはスコップで広めに土を起こし、寄り添って生えている茎の束を握って、土をほぐすように揺らしながら引くとうまく抜けるようだ。

土を緩めてノビル(野蒜)を収穫
根元の土をほぐさないと千切れやすい:20200321撮影

庭にしゃがみこんでゴソゴソしていると、外ケージに出てきたソックスがニャンニャンと、「猫草もとってこい」と声をかけてくる。

下画像の右上に写っているのが冬にも枯れないイネ科の野草、いわゆる猫草でネコたちの好物。右下の若干細めの草が人間の好物ノビルだ。

雑草の中のノビル(野蒜)
右上が猫草、左下が野蒜:20200307撮影

猫に野蒜は厳禁なのだ

猫がネギを食べてしまうと溶血性貧血を起こすとか。
野蒜はネギの親戚みたいなもの。混ざらないように注意である。

下の画像では平べったい薄い葉っぱが猫草。ちょっと厚めで横幅狭め、中央でV字に凹んでいるのが野蒜の葉。混じり合って生えているので気をつけないと。

イネ科の雑草とノビル(野蒜)が混じって生えている
葉の中央がV字型に凹んでいるのがノビルだ:20200323撮影

手に細長い葉っぱを持って立ち上がると、ソックスの猫草コールに誘われて集まった猫たちの「猫草食わせろ〜」の合唱がヒートアップ。

ケージのあちこちに洗濯ばさみで猫草の束を固定して、あとはHelp yourselfである。

ケージに洗濯ばさみで止めた猫草に群がる3匹の猫
収穫した猫草は洗濯ばさみであちこちに固定:20200323撮影

ノビルの食感はちょっと固め

下は人間用に収穫した野蒜、まん丸い真珠のような球根も食べられる。葉っぱはニラよりも硬めだ。
土から抜くと乾燥が進むので消費は早めに。

収穫したノビル(野蒜)
クルンとまん丸な小さな球根:20200321撮影

細かく刻むと立ち上がるネギ臭が目にしみる。

ノビル(野蒜)をざく切り
ニラの代わりにお好み焼きに混ぜてみる:20200322撮影

今回は、ニラをチヂミに入れる感覚で、野蒜メインのお好み焼きを作るのだ。

こんがり焼けた、ノビル(野蒜)入りお好み焼き
大量の野蒜入りなのだ:20200322撮影

ニラよりも歯ごたえのある食感、食べごたえ十分である。