ノビルは人間用、猫には猫草
一年中、庭のどこかに何かしらの食べられる野草が生えている庭なのである。この時期、東の庭のあちこちで目につくのはネギに似たシュッと細長い葉のノビル(野蒜)だ。
2016年に引っ越してきてから、毎年春にノビルを収穫している。掘り残された小さな球根は一年かけて成長し、また収穫の春が巡ってくる。
庭石とブロックの隙間からもニョッキリ元気なノビルが生えていて、庭石を外して球根を掘り出した。
野蒜は途中で千切れやすいのだ
葉っぱを引っ張ると球根を残して切れやすいノビルである。根から抜くときにはスコップで広めに土を起こし、寄り添って生えている茎の束を握って、土をほぐすように揺らしながら引くとうまく抜けるようだ。
庭にしゃがみこんでゴソゴソしていると、外ケージに出てきたソックスがニャンニャンと、「猫草もとってこい」と声をかけてくる。
下画像の右上に写っているのが冬にも枯れないイネ科の野草、いわゆる猫草でネコたちの好物。右下の若干細めの草が人間の好物ノビルだ。
猫に野蒜は厳禁なのだ
猫がネギを食べてしまうと溶血性貧血を起こすとか。
野蒜はネギの親戚みたいなもの。混ざらないように注意である。
下の画像では平べったい薄い葉っぱが猫草。ちょっと厚めで横幅狭め、中央でV字に凹んでいるのが野蒜の葉。混じり合って生えているので気をつけないと。
手に細長い葉っぱを持って立ち上がると、ソックスの猫草コールに誘われて集まった猫たちの「猫草食わせろ〜」の合唱がヒートアップ。
ケージのあちこちに洗濯ばさみで猫草の束を固定して、あとはHelp yourselfである。
ノビルの食感はちょっと固め
下は人間用に収穫した野蒜、まん丸い真珠のような球根も食べられる。葉っぱはニラよりも硬めだ。
土から抜くと乾燥が進むので消費は早めに。
細かく刻むと立ち上がるネギ臭が目にしみる。
今回は、ニラをチヂミに入れる感覚で、野蒜メインのお好み焼きを作るのだ。
ニラよりも歯ごたえのある食感、食べごたえ十分である。