植物の新芽が動き、虫もカエル帰ってきた
山々が新芽や山桜のツギハギ模様で賑やかになると、落葉していた庭木の芽も動き始める。同時に草むらに蠢くものたちの種類も一気に増える。
庭に出るたびに久しぶりに出会うものたちに挨拶である。
おそらく、スジグロシロチョウ
近接撮影を許してくれたこの蝶、翅の裏がほんのり黄色く、翅の面にグレーがかった筋が目立つことから、メスのスジグロシロチョウと判断。
蝶が羽を休めているのは早春からたくさんの青虫を養ってきた蕾菜だ。羽化してさほど日が経っていないのか乱れのない美しい姿。
ボーッとした初カエルに遭遇
樹上ではじっとしていることが多いニホンアマガエル、地上では逃げ足が速いと認識していたのだが、草に埋もれた植木鉢の中からヒョイっと出てきたこのカエル、縁に座ったままボーッとしていた。冬眠から覚めたばかりだろうか。
3月半ばからカナヘビの気配も草むらに感じている。爬虫類も活動開始なのだ。マムシやヤマカガシもやって来るので、そろそろ長靴での庭歩き開始である。
西の庭、紫蘭の発芽
ほとんど土のない梅の大きな切り株のきわ、ヘデラが覆いかぶさり、竜の髭と場所を取り合いながら、毎年花を咲かせる紫蘭である。
バックにそびえて見えるのは、樹高30センチほどの柘植、脇でシュッっと天に向かって伸びているのは切り株から生えた梅のひこばえだ。
紫蘭はわずか一週間で花茎をするると伸ばした。
梅の切り株も、柘植も、ヘデラも竜の髭も、そしてこの紫蘭も、以前からここにあった植物だ。
引っ越してきた当時、梅と柘植はすでに地際で伐採されていて、その上を竜の髭とヘデラが覆っていた。
ヘデラを少し刈り込み、竜の髭を間引いたら、知らぬ間にニョキニョキと顔を出した紫蘭と柘植である。
紫陽花も新たな芽吹き
柘植の隣では紫陽花も新芽を展開中。こちらも以前の住民の残したもの。3年前は樹高20センチほどのヒョロヒョロした株で、周りをびっしりと竜の髭が埋め尽くし、やはりヘデラが覆いかぶさっていた。昨年からやっと花をつけ始めた。
この家は、長く借家として使われていて、この西の庭の手入れとしては徹底的な伐採と、雑草対策として砂利を撒くということがなされていたらしい。もしかするとまだ庭のどこかにまだ眠っている植物がいるかもしれない。
ノウゼンカズラの芽吹き
こちらも、地上20センチほどで伐採されていたノウゼンカズラ。現在樹高1メートル、毎年花を咲かせている。
オレンジ色のトロピカルな花に会えるのが楽しみだ。
紫陽花、アナベルの移植成功
去年まで、西の庭にあったアナベル。管工事のため、庭を掘り返す事になり、ダメ元で東の庭に植え替えた。新芽の動きを見て、やっと一安心。
緑濃い葉と白く大きな花が、涼しげな雰囲気をもたらしてくれるはずだ。
本格的な暖かさとともに、庭はそれぞれの場所で芽吹く植物に覆い尽くされていく感じだ。
昨日の庭、今日の庭、そして明日の庭。
一日一日の変化に目が離せないのである。