チューブフィーディング開始しました
ご飯を全く食べなくなり、濃い黄色のオシッコをした翌日の検査で、黄疸と肝酵素、双方の数値上昇が判明した15歳オスのぽっちゃり猫エド。彼の病状にこの半月、我が家は非常事態。まだ治療は続いているがやっと経過を記録する余裕が出てきた。
シリンジや指による強制食餌を試みるも、普段はまったりしているエドがこの時ばかりは全力で抵抗である。まったく猫ってやつは・・・・。
処方されたウルソ(利胆剤:これだけは、と無理やり口に押し込んでいた)と、輸液に入れてもらったコンベニア(2週間効果のある抗生物質:炎症の数値も上がっていたのだ)の効果か、数日後の再検査で肝酵素(GPT)の数値はいくらか改善するも、黄疸の数値は上昇し、そのほか諸所の数値にも異常が現れた。体重は200g減。腹部エコーなど検査では今のところ異常は認められない。
チュールを差し出すと、匂いを嗅いで食べたそうなそぶりを瞬間見せるが、顔を背けて逃げてしまう。食べたいけど食べれない。そして食べないことで刻々と肝臓が壊れていく。そしてますます食べれなくなる。
で、チューブフィーディングを選択。カテーテルでお腹にご飯を流し込むのだ。
カテーテル、鼻に入れるか食道に入れるか、1分悩む
病院にて、鼻カテーテルと食道カテーテルの説明を受ける。
鼻カテーテル | 食道カテーテル |
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鼻からチューブを食道に通すので全身麻酔は不要 | 全身麻酔(10分程度)をかけて首に穴を開けてチューブを通す(挿入箇所が化膿しないように抗生物質の内服と塗布が必要) 高齢猫の場合、麻酔のリスクもある |
細いチューブなのでサラサラの液体しか入らない。 | 粘度のあるドロドロした液体も流し込める |
鼻から出たチューブにストレスを感じる猫もいる。エリザベスカラーが必要 | 猫がチューブを気にすることは少なくエリザベスカラーは不要 |
ちょっと悩み、食道カテーテルにしました。3月25日に黄色いオシッコをして、4月1日にチューブ挿入である。
下は、病院から帰ったばかりのエド。廊下の真ん中でフテ寝。本当はちょっと疲れたみたい。
下は首回りの布の中に格納されているチューブの先端を引き出したところ。キャップを外してシリンジ で流動食を流し込む。
飲ませるのに散々苦労した薬の投与もチューブから。猫にも人にもストレスのない方法だ。
下はご飯を投入されている最中のエド。
エリザベスカラーなしなので、猫ドアの通過に支障なし。朝ご飯の後は外ケージでのんびりする日課を継続中。
どの猫にも私より先に死んで欲しいと思っている。できれば老衰で、それでなくてもなるべく苦痛のない旅立ちをしてほしい。
15歳、ハイシニアのエドである。
最初はお腹にあったかいものが入ってくることに違和感があったようだが、今ではご飯の最中にゴロゴロ音が聞こえるようになった。お腹が満たされるとまったりウトウトしてくるエドである。