カマキリっ子は今どこに?
アカネコの庭では5月中、西の庭で8日にオオカマキリ、17日にハラビロカマキリが孵化した。その後ちょくちょくベイビーカマキリを見かけていたのだが、北部九州が梅雨入りした頃からぱったりと出会わなくなった。
カマキリの厳しい生存率
庭で確認していた卵嚢4個のうち3つからの孵化を確認した。それだけでも結構な頭数のカマキリっ子が誕生したはずだが、一つの卵嚢から孵化したカマキリの子供たちは喰いつ喰われつサバイバル生活ののち、1匹が成虫になるか、ならないかとか。
下はおそらくラベンダーの株で孵化したオオカマキリの赤ちゃん。孵化した場所から2メートルほどの草薮の中。このころは草むらをじいっと見ていると1、2匹見つけることができていた。
![草むらのカマキリの赤ちゃん](http://akaneko.link/wp-content/uploads/2019/08/baby_mantis20190517.jpg)
孵化した卵嚢から近い距離にあるシロタエギクの茂みも、小さな虫たちが隠れている。
![シロタエギクの葉の上のカマキリの子供とササグモ](http://akaneko.link/wp-content/uploads/2019/08/baby_mantis20190521.jpg)
近距離でササグモとカマキリっ子は仲良くカメラに収まっているが、どちらかのハンティングを私が邪魔したのかも。
下は建物を挟んだ東の庭先、上の写真とは品種違いのシロタエギクのふわふわ葉っぱの上で見つけたカマキリっ子。西の庭のカマキリより若干幼いようだ。
![シロタエギクの葉の上を歩くカマキリの子供](http://akaneko.link/wp-content/uploads/2019/08/baby_mantis20190521_2.jpg)
この近くの植木鉢の中で、初冬にオオカマキリのメスがこと切れていた。おそらく未確認の卵嚢から生まれたのだ。
寄生蜂を見かけたハラビロカマキリの卵嚢から孵化を確認
カマキリの卵嚢に産卵するオナガヤドリコバチに狙われていたフェイジョアの枝についたハラビロカマキリの卵。孵化は絶望視していたところ、脱皮の痕跡を確認。少ない数ながら孵化したようだ。
![ハラビロカマキリの卵嚢と赤ちゃんカマキリの抜け殻](http://akaneko.link/wp-content/uploads/2019/08/mantis_egg20190531.jpg)
このフェイジョアの枝先に、お尻をピコッとあげた独特のポースをしたハラビロカマキリの子供がいた。
![フェイジョアの葉に逆さにとまるハラビロカマキリの赤ちゃん](http://akaneko.link/wp-content/uploads/2019/08/baby_mantis20190531.jpg)
翌日にはフェイジョア足元の野草の株にもハラビロっ子が。
![野草の葉の上のハラビロカマキリの赤ちゃん](http://akaneko.link/wp-content/uploads/2019/08/baby_mantis20190601.jpg)
この草むらにはすでに2つの卵嚢から孵化してかなり成長の進んだカマキリたちがいる。他にも多くの肉食動物が活発化している。孵化が遅れるとそれだけで圧倒的に不利だ。
緑色のティーンエージャー
西の庭と東の庭をつなぐウッドデッキ上のローズマリーに、1匹のカマキリが1週間ほど滞在。水やりをするたびに素早く葉先に出てきてこちらを睨む。
天敵の少ないこの場所を選択するとは前途有望なカマキリだ。
アブラムシを食べて暮らしていたようだ。
![ローズマリーの枝の上のカマキリの子供](http://akaneko.link/wp-content/uploads/2019/08/baby_mantis20190604.jpg)
西の庭の白式部には、かなり大きくなったカマキリが。
ティーンエージャーという感じだ。ここまで大きくなると、存在感もなかなかのもの。ただ、やはり腰のくびれからシュッと広がるあの羽なしでは、露出した柔らかそうな下半身が無防備に見える。
![白式部の上のカマキリの子供](http://akaneko.link/wp-content/uploads/2019/08/mantis20190630.jpg)
外壁からハラビロカマキリの卵を剥がす
数日に渡り孵化したハラビロカマキリの卵嚢。さすがに残っている卵はあるまいと、壁から剥がした。
剪定ばさみで挟み込み、片刃を食い込ませたところでひねるとぱかっと外れた。塗装が一緒に剥がれるのではと心配になるほどしっかりと密着。
![外壁についたカマキリの卵嚢を剥がす](http://akaneko.link/wp-content/uploads/2019/08/mantis_egg20190624.jpg)
外観はカリカリに乾燥した感じだったが、実際は「ぐにっ」と粘りのある硬さである。
これを体の中で作り出す母カマキリに、この構造物から脱出する赤ちゃんカマキリ、どちらも驚異である。
蚕の絹糸といい、クモの吐き出す糸といい、昆虫すごいぜ!