成虫となったカマキリは向かう所敵なしの捕食者だが、赤ちゃんのうちは逆に捕食される存在だ。オオカマキリの子供たちがのいる草むらには様々な肉食の生き物がいるのだ。

カエルやトカゲ、アブなどの画像あり、苦手な方はご注意を!

カマキリっ子たちのフィールド

下の画像がオオカマキリの赤ちゃんが潜んでいる草むらだ。
右上に卵嚢が産み付けられていたラベンダーの株が写っている。
他にバラにフェイジョア、枝垂れ梅やブドウがこの一角にある。手前にあるオクラっぽいのはタイタンビカス(エルフ)だ。

野草が繁茂した庭
カマキリたちの住処:20190511撮影

上の写真のすぐ右に枝垂れ梅があり、その足元のホスタに赤ちゃんオオカマキリがいた。孵化5日目である。
笹グモが一緒にいる。どっちがどっちを食べるんだろう。

ギボウシ(ホスタ)の葉の上のオオカマキリの赤ちゃんと蜘蛛
オオカマキリの赤ちゃんと笹グモ:20190511撮影

捕食中のマガリケムシヒキ

この時、同じホスタの株にヒラタアブを捕まえたマガリケムシヒキもいた。肉食のアブで、背中に生えている毛がカールしているので「曲り毛」なんだとか。これはメスだ。

ヒラタアブを捕食中のマガリケムシヒキのメス
同じホスタの株の上には肉食のアブ(マガリケムシヒキ)のメスが食事中:20190511撮影

マガリケムシヒキは良く見る昆虫で、下の画像はオス。こちらもヒラタアブを捕まえている。
お尻の先の形が違うので雌雄を容易に識別できる。

捕食中のマガリケムシヒキのオス
おそらくヒラタアブを捕食中:20190506撮影

このアブを見つけたときは、いつも何かを食べている。

蜘蛛たち

笹グモは覗き込んだ草むらの葉っぱや花の上に大抵見つけることができる。巣を持たない小さな蜘蛛でぴょんぴょん跳ねてる感じだ。

ノースポールの花の上の笹グモ
笹グモはいたるところに:20190513撮影

下は、玄関前で遭遇した、メタリックに輝くチュウガタシロカネグモ。シルバーにイエローとブラックで文様を描き、ピカピカした綺麗な蜘蛛なのだ。

チュウガタシロカネグモのメス
シルバーに輝くチュウガタシロカネグモのメス:20190513撮影

まだ小さい女郎蜘蛛も各所で営巣中。
だが、巣の上の蜘蛛にiphonのピントが合わせにくく撮影断念。

茶色のコートと同色のブーツを履いたジョウカイボン

枝垂れ梅の、ホスタと反対側の根元にはシロタエギクがあり、その葉の上にはジョウカイボンが。
カミキリムシに似ているが肉食の虫だ。

シロタエギクの葉の上のジョウカイボン
茶色いブーツを履いたジョウカイボン:20190513撮影

ジョウカイボンも連日よく見かけるが、まだ一度も食事シーンを見せてくれない。

ガラスにとまっているジョウカイボン
別の個体がいた:20190513撮影

地上30センチの高さにアシナガバチの巣

アシナガバチは毎年庭のあちこちに巣を作る。
道路と植栽スペースの境にさしているダイソーの連結フェンスに女王蜂が営巣中だ。

作り始めたばかりのアシナガバチの巣と女王
地上30センチもない高さで巣作り:20190511撮影

アシナガバチは大人しい蜂だが、子供が通る道なので女王様が留守の時を見計らって巣を撤去させてもらった。
おそらくまた別の場所で巣を作り始めるだろう。

我が家の爬虫類代表:ニホンアマガエル

水田が近くにあることも影響して、頻繁にカエルに遭遇する。
下は枝垂れ梅の葉の間に潜んでいたニホンアマガエル

梅の木の葉っぱに紛れるニホンアマガエル
梅の木の上のニホンアマガエル:20190427撮影

ニホンアマガエルは植物の上だと居心地いいらしく、バラの上だったり、去年は水耕栽培中のトマトの上だったり、同じところに数日間留まっていることがある。

保護色のニホンアマガエル

下は3月、まだ肌寒い頃に見かけたニホンアマガエル。冬眠から目覚めたばかりだったかも。地面の上で保護色のグレーに変身中。最初はトノサマガエルかと思った。
地面の上では落ち着かないのか、ぴょんぴょん逃げていった。

灰色のニホンアマガエル
灰色に変身中のニホンアマガエル:20190318撮影

長い尻尾に愛らしい手足:ニホンカナヘビ

この庭でニホンカナヘビに初遭遇!
長い長い尻尾に踏ん張った愛らしい手足、語源に愛蛇(かなへび)説があるというのもうなづける。

ブロックの上の茶色いトカゲ(ニホンカナヘビ)
ながいながいシッポ、ニホンカナヘビだ:20190426撮影

上のカナヘビがいるところは、カマキリが孵化したラベンダーから1メートルもない場所だ。

カマキリっ子の天敵

孵化5日後のこの日、数匹確認した。庭全体に散ったとしても、かなりの数がこの時点で食べられたのだろうな。

まだ羽根のないオオカマキリの子ども
この日、数匹確認できた:20190511撮影

そしてカマキリっ子も肉食、食わねばならぬ。あれだけの密度でひとところにいたのだから、当然同類を食べたものもいるはずだ。

まだ他の卵嚢には変化がないのだが、もしこの日数差で生まれたら、後で生まれたものは圧倒的に不利になる。
それは仕方ないのだな。

カマキリっ子たちが散っていった草むら
虫たちはこの草むらに生きている:20190514撮影

>>関連リンク:祝、オオカマキリ孵化!