集団越冬?今春は大群で出現:キマダラカメムシ
庭に2本の葡萄を植えている。品種はヒムロッドシードレスと安芸クイーン。今年安芸クイーンの方に大型のカメムシがゾロゾロ集まった。
大型カメムシをざっと13匹カウント
葡萄が特に好みというわけではないと思う。ただ、今年は下画像のように大量発生。何故かしら彼らは安芸クイーンにだけ集結。この木のそばで集団越冬していたのだろうか。
この写真を撮った場所から見える範囲だけで13匹。精査したら恐ろしい数になるかもしれないのでやめとく。
![ウッドデッキに誘引した葡萄に集まるキマダラカメムシ](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2022/05/kimadarakamemushi20220420.jpg)
態度は極めて大きく、近づいて撮影しても逃げることなく、ウッドデッキの手すりを通路がわりに利用したりとやりたい放題。
![ウッドデッキの手すりを歩くキマダラカメムシたち](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2022/05/kimadarakamemushi3-20220426.jpg)
集団はやがて安芸クイーンの枝えだに散開していく。
![葡萄(安芸クイーン)の葉とキマダラカメムシ](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2022/05/kimadarakamemushi20220428.jpg)
下画像は堅そうな葡萄の樹皮を物ともせず、樹液を吸っているところ。果樹の害虫ではあるのだ。
でも、葉を盛大にかじるコスズメ幼虫やコガネムシ、幹を食い進むブドウトリバ幼虫やブドウスカシクロバ幼虫に比べると大した被害ではなさそうだし、愛嬌のある顔を見ていると、まあいいかと思えてくる。
![葡萄の古枝樹液を吸うキマダラカメムシ](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2022/05/kimadarakamemushi20220425.jpg)
接写を許してくれる鷹揚なキマダラカメムシだが、あまり長く密着しているとソロリソロリと死角に回り込み、迷惑だとやんわり伝えてくる。飛んで逃げたりはしないけれど。
10日ほどで姿を消した大集団
この大型カメムシ集団、道路に面したウッドデッキで通行人に悪目立ちしているらしく、虫が苦手な方々には申し訳なく思っていたのだが、十日ほどで眼につかなくなった。産卵などの目的で移動したのかな。
食べられたのかもしれない。捕食動物が徘徊を初めて居心地が悪くなったとか。
確かに何者かがここを狩場として使っているようで、ある日にはコガネムシらしき虫の上半身がウッドデッキの床に転がっていた。
![カナブンらしき昆虫の上半身だけの死骸](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2022/05/insect-body2-20220503.jpg)
手すりの上にはこの虫の半分が。どうやらここが現場のようだ。獲物をこのように扱う生き物は誰だろう。
![カナブンらしき昆虫のちぎれた死骸](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2022/05/insect-body20220503.jpg)
庭を飛び交い始めたアシナガバチ数種のうちの誰かだろうか?
![葡萄の葉にアシナガバチのシルエット](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2022/05/bee-silhouette20220503.jpg)
安芸クイーンの幹陰に一体化していたニホンヤモリは?いやヤモリは丸呑み派だった。雀かな?
![葡萄の枝陰の昼間のニホンヤモリ](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2022/05/nihonyamori20220504.jpg)
とにかく、キマダラ軍団は消えてしまった。
でもすぐに次の世代が現れる。この幼虫たちがまたラブリーなのだ。
平べったくて丸っこい琵琶みたいな形 葡萄の木で時々見かけるけれど、名前がわからない昆虫がいた。お尻に1つ大きな黒丸模様があって、小さな赤丸がいくつか規則正しくボタンのように並んでいるのだ。 素早くはないが、とにかく逃げる …