平べったくて丸っこい琵琶みたいな形

葡萄の木で時々見かけるけれど、名前がわからない昆虫がいた。お尻に1つ大きな黒丸模様があって、小さな赤丸がいくつか規則正しくボタンのように並んでいるのだ。

素早くはないが、とにかく逃げる

最初に見たのは6月下旬、葡萄の幹にいるところを発見。写真を撮ろうとすると、幹の反対側にトコトコ回り込んで隠れようとする。

葡萄の幹を歩くキマダラカメムシの幼虫のお尻
お尻の黒丸がキュート:20200629撮影

しつこく撮影を試みていたら、下に向かって逃げ始めた。体は扁平。羽はないみたいだ。お尻の黒丸が目を引く。

葡萄の幹を歩くキマダラカメムシの幼虫
足に産毛が生えている?:20200629撮影

その後も時折見かけて、なんという虫だろうと気になっていた。
下の写真は、なんだか楽器の琵琶みたいだ。というか、漫画の陰陽師に出てくる付喪神の玄象が思い出される。

葡萄の葉の上を歩くキマダラカメムシの幼虫
丸っこくって愛嬌たっぷり:20200712撮影

7月30日に見かけた個体は、上の写真の個体より角ばっている様子。なんだかカメムシっぽく見えてきた。

葡萄の枝とキマダラカメムシの幼虫
もしかしてカメムシ?・・・:20200730撮影

キマダラカメムシの幼虫と判明

カメムシと推測できたことで、やっと名前が判明。キマダラカメムシの幼虫だった。そういえば春先にやはり葡萄の木で成虫を撮影したはずと、写真を探したら・・・ありました。

葡萄の葉の裏に隠れるキマダラカメムシキマダラカメムシ(成虫)
時には家の中にも入ってくる:20200422撮影

成虫のキマダラカメムシはこの庭のお馴染みさんで、まだ寒い時期に枝垂れ梅の枝にいたこともある。時には、家の中に入り込んで、ソックスと対峙してみたり。

このキマダラカメムシ、幼虫時代も成虫になっても、どことなく剽軽な雰囲気は変わらないようだ。