平べったくて丸っこい琵琶みたいな形
葡萄の木で時々見かけるけれど、名前がわからない昆虫がいた。お尻に1つ大きな黒丸模様があって、小さな赤丸がいくつか規則正しくボタンのように並んでいるのだ。
素早くはないが、とにかく逃げる
最初に見たのは6月下旬、葡萄の幹にいるところを発見。写真を撮ろうとすると、幹の反対側にトコトコ回り込んで隠れようとする。
しつこく撮影を試みていたら、下に向かって逃げ始めた。体は扁平。羽はないみたいだ。お尻の黒丸が目を引く。
その後も時折見かけて、なんという虫だろうと気になっていた。
下の写真は、なんだか楽器の琵琶みたいだ。というか、漫画の陰陽師に出てくる付喪神の玄象が思い出される。
7月30日に見かけた個体は、上の写真の個体より角ばっている様子。なんだかカメムシっぽく見えてきた。
キマダラカメムシの幼虫と判明
カメムシと推測できたことで、やっと名前が判明。キマダラカメムシの幼虫だった。そういえば春先にやはり葡萄の木で成虫を撮影したはずと、写真を探したら・・・ありました。
成虫のキマダラカメムシはこの庭のお馴染みさんで、まだ寒い時期に枝垂れ梅の枝にいたこともある。時には、家の中に入り込んで、ソックスと対峙してみたり。
このキマダラカメムシ、幼虫時代も成虫になっても、どことなく剽軽な雰囲気は変わらないようだ。