平べったくて丸っこい琵琶みたいな形
葡萄の木で時々見かけるけれど、名前がわからない昆虫がいた。お尻に1つ大きな黒丸模様があって、小さな赤丸がいくつか規則正しくボタンのように並んでいるのだ。
素早くはないが、とにかく逃げる
最初に見たのは6月下旬、葡萄の幹にいるところを発見。写真を撮ろうとすると、幹の反対側にトコトコ回り込んで隠れようとする。
![葡萄の幹を歩くキマダラカメムシの幼虫のお尻](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2020/08/kimadarakamemusi20200629.jpg)
しつこく撮影を試みていたら、下に向かって逃げ始めた。体は扁平。羽はないみたいだ。お尻の黒丸が目を引く。
![葡萄の幹を歩くキマダラカメムシの幼虫](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2020/08/kimadarakamemusi2-20200629.jpg)
その後も時折見かけて、なんという虫だろうと気になっていた。
下の写真は、なんだか楽器の琵琶みたいだ。というか、漫画の陰陽師に出てくる付喪神の玄象が思い出される。
![葡萄の葉の上を歩くキマダラカメムシの幼虫](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2020/08/kimadarakamemusi20200712.jpg)
7月30日に見かけた個体は、上の写真の個体より角ばっている様子。なんだかカメムシっぽく見えてきた。
![葡萄の枝とキマダラカメムシの幼虫](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2020/08/kimadarakamemusi20200730.jpg)
キマダラカメムシの幼虫と判明
カメムシと推測できたことで、やっと名前が判明。キマダラカメムシの幼虫だった。そういえば春先にやはり葡萄の木で成虫を撮影したはずと、写真を探したら・・・ありました。
![葡萄の葉の裏に隠れるキマダラカメムシキマダラカメムシ(成虫)](https://akaneko.link/wp-content/uploads/2020/08/kimadarakamemusi20200422.jpg)
成虫のキマダラカメムシはこの庭のお馴染みさんで、まだ寒い時期に枝垂れ梅の枝にいたこともある。時には、家の中に入り込んで、ソックスと対峙してみたり。
このキマダラカメムシ、幼虫時代も成虫になっても、どことなく剽軽な雰囲気は変わらないようだ。