アシナガバチの集団越冬防止対策
2016年の引越し時に前の家から持ってきた地植えの葉蘭を抜いた。理由は2つ。
大きくなりすぎたし、アシナガバチの越冬場所に最適すぎる。
昆虫たちの大人気の葉蘭
前に住んでいた家の庭から根本の直径20センチほどのハランを移植して7年経過。
幾度か株を削り取ってきたけれど、直径1メートル越えの大株に成長。
密に生えた葉の根本は小さな生き物たちのシェルターだ。
冬の到来に凍えるカマキリの避難場所になるし、
ツチイナゴは毎年この株で年を越すし。
夏の間もたくさんの生き物がこの葉蘭を利用している。
けれど、今年の春に葉蘭がアシナガバチ数種の集団越冬地に使われたようで、そのうち10匹余りが我が家のウッドデッキやブルーベリーで巣を作り始め、これを阻止するのが大変だったのだ。
そこで、冬がくる前にこの葉蘭を抜くことにした。
葉蘭の株を抜く
刈り込みハサミで葉を落とし、根本を露出させることから開始。
地面から10センチに枯葉のクッションができている。なんだかふかふかして暖かそうに見えてくる。
根は大きな塊になっていて、草刈り鎌でゴリゴリと切れ目を入れて、株を2つに割り、スコップやら何やらをテコのように使い、やっとのことで掘り出した。
この葉蘭はもともと観賞用ではなく料理用に持ってきた。綺麗な葉を選びカットして冷凍しておく。
この日は、掘り出しただけで疲れ果て、根塊の処理は後日とした。
根をバラバラにして根がつかんでいる土を落としてゴミ袋に詰めるのだ。
刈り込みバサミで根塊をバラバラに
数日後、根の解体に取り掛かる。
ノコギリガマでゴリゴリと、根としばらく格闘した後、刈り込みバサミが有効なことに気づいた。
根を挟み切るのではなく、揃えた葉先をグサリと根の塊に突き刺して(自分の足に刺さないように注意)、
グイッとハンドルを開くと根が裂けていく。抜いて数日経血、根が乾燥して少し脆くなっているのかもしれない。
このやり方で葉蘭の根塊を小さく割り裂いて、根がつかんでいた土や石をふるい落として袋に詰めた。
庭仕事も年齢を考慮して・・・
風に揺れていた葉蘭の葉が消えて寂しい。でも、最近、庭仕事をするにも年齢を考えるようになった。数年おきにこの葉蘭をゴリゴリと削るのが億劫になってきたのだ。今、葉蘭は鉢植えに1株、コンクリート上に土を盛っただけの立ち上げ花壇に1株残している。小さく育てるつもりだ。
だが待てよ。今年、庭植えしたドワーフカンナの繁殖力が心配になってきた。処分品コーナーに1ポット100円と200円で置かれていたもので、4種も買った。ジャーマンアイリスほどの根張りならば対処できるが、来年の成長の具合を見て、鉢植えにすべきか考えることにする。
キアシナガバチ・ヤマトアシナガバチ・コアシナガバチ・セグロアシナガバチ ここ数年、東の庭の葉蘭の大株をアシナガバチの女王蜂が越冬に使っている。 3月下旬になると女王蜂が庭に現れる。気温が上がる昼間に葉蘭から出てきて、夕刻 …