マイナス7度の耐寒性を持つアロエ(Aloe striatula)

掘り出した砂利の処分がてら、余っているブロックで囲んで作った立ち上げ花壇を、多肉植物専用にしている。昨年の春、ここに植えたアロエ・ストリアツラに花芽がついた。

2021年3月:立ち上げ花壇に植える

ストリアツラは自ら葉を落としつつ上へと伸びる植物らしい。入手した株もヒョロヒョロの背高のっぽ。

アロエストリアツラをレイズドベッドに植える
土の深さは20センチほどしかない花壇:20220312撮影

これを多肉植物用に用意した立ち上げ花壇に植えた。

この花壇には上から20センチほどしか土が入っていない。それもかなり乾燥仕様のブレンド。防草シートを挟んで下にガラと大粒ボラ土を入れて嵩上げしている。

育て方は放任の一言。肥料はなし。真夏日が続く時にだけ水やりをする程度。

朝顔に巻きつかれたアロエストリアツラ
地生え朝顔に巻きつかれてます:20230919

夏日がガンガン当たる、かなり過酷な場所なので、できれば株分けして別の環境にも植えたいと考えていたが、ひたすら上にばかりのびて、必要な子株や枝が全く出ないストリアツラである。

秋、茎の下部から新芽が出てきた

ところが、ふとストリアツラの茎の下部を触ると、ボコボコとした瘤が浮き出している。これはなんだ?と観察していたら、10月初旬、緑の新芽が顔を出した。

アロエ・ストリアツラに新芽が出てきた
ボコボコしてたのは新芽だった:2022秋撮影

11月に入り、新芽はスクスク成長。そして茎の表面には新たな芽を内包した瘤がいくつも浮き出してきた。

枝分かれを始めたアロエ・ストリアツラ
芽吹きを待つボコボコがいくつも見える:20221120撮影

数センチ積雪の冬を乗り切る

耐寒性が高いとラベルに書かれていたので、防寒はせずに冬に立ち向かってもらう。
この冬の最低気温はマイナス5度までにはいたらなかったけれど、数センチの積雪があった。

一時、葉に黄変が見られて心配したが、落葉することなく春を迎えた。

寒さで変色したアロエ・ストリアツラの葉
葉に若干の黄変が見られる:20230125撮影

アロエ・ストリアツラの花

そして春、葉の隙間からひょっこり顔を出したものがある。花だ。こんなところから出てくるんだ。

アロエ・ストリアツラに花芽が出てきた
舌をぺろりと出しているみたいだ:20230427撮影

現在、花穂は長く茎を伸ばし、上へ上へと頭をもたげているところ。

まっすぐ立ち上がったアロエストリアツラの花穂
スルスルと上に向かって伸び始めている:20230514撮影

足元の新芽もわさわさと順調に生育中。よく見ると茎の上の方にも新たな瘤が浮き出ている。これも新芽かな?

わさわさに枝が芽吹いたアロエ・ストリアツラ
茎の中程に出てきた瘤も新芽だろうか?:20230519撮影

これなら株わけもできそうだ。

ちいさな二つ目の花穂も見えてきて、日々の変化が楽しみなアロエ・ストリアツラである。