ノウゼンカズラは昆虫たちの人気スポット
北部九州は記録的な雨。しばらく太陽を見ていない気がする。
叩きつけるような雨の中、昆虫たちは葉裏や石の隙間などに隠れていて、雨のやむ間を盗むように活動しているようだ。
花の奥に蜜がたっぷり
ノウゼンカズラは花の奥にたくさん蜜を抱えている。小さな昆虫はうっかりすると足を取られて溺れてしまいそうだ。
ノウゼンカズラにはアゲハ蝶など、大型蝶の飛来が多いのだが、雨が止んだ少しの間にやって来たのはヒメウラナミジャノメ。
花の中に体を逆さに入れている。足で踏ん張って重たい花びらを押し上げているように見える。かなり時間をかけて蜜を吸っていた。
対照的に短時間で吸蜜するのはトラマルハナバチ。ブンブン羽音を立てて気ぜわしく、ノウゼンカズラの花から花へと飛び回るのだ。こちらも足で花を持ち上げるような仕草をしている。この時は2匹いた。
蜜が目当てじゃない虫も
ノウゼンカズラの蕾にしがみついているのはセグロアシナガバチ。後ろ足を擦り合わせて身繕い。近くで撮影してもそれどころではないようだ。拭っているのは雨だろうか、ハンティングした獲物の残滓だろうか。
下の画像はイボバッタ。普段は地面にいることの多いバッタだが、水を避けて高いところに避難していたのか、それともノウゼンカズラをかじりに来たか。
晴れの日のノウゼンカズラにはアリが常駐
雨が数時間上がり、久しぶりの弱い陽光が庭に差すと、お馴染みさんが姿を現した。アリたちだ。地表の水が消えたので久しぶりに巣穴から出てきたか。
花の時期のノウゼンカズラを撮影する時、隅々にまで散らばって歩いているアリたちが映り込まないようにするのに一苦労。吸蜜しているところを見たことはないが、花の時期にだけ仕事をしているようなので、蜜が目当てなのだと思っている。
蜜のプールに落ち込まなければ良いけれど。