気難しい花かと思いきや
ミスターリンカーンは2017年春に新苗を購入、鉢で育てて9月になって庭植えした。同時期に手に入れたバレリーナ、カクテル、ブラッシュノアゼットは5月に花を見せてくれたけれど、頑固に蕾をつけてくれなかったのがこのバラ。
冬に咲く巨大輪、初年度はただ1輪
秋が深まりやっと1輪の蕾、12月に深い赤の大輪の花が咲いた。香りは強く深い。
2017年に咲いたのはこの花ただ1つだ。

ミスターリンカーンの茎はしっかりたくましく、陽が透けると大きな棘が真っ赤に発色。茎を切ればそこからぽたぽた赤い液体が出てきそうだ。

待って待って待って、やっとの1輪の花。美しく香り高い花ではあるが、なんとなく難しい花なのかと思った初年度。

「バラの教科書(発行:西東社)」片手に剪定と寒肥(馬糞堆肥5L・油かす200g・骨粉200g・硫酸カリ50g・熔成リン肥200g)を施した。
2年目の春:よく咲くんですけど
地植えした場所は東向きの庭、朝から昼過ぎまで日が当たる。2018年、寒さが緩むと去年の気難しさから一変、新芽すくすく葉色濃く、元気に生育。機嫌よく花をつけてくれた。

↓7月、もしかしてシュートの処理を忘れて咲かせたのかもしれない写真。ほぼ放任だったはず。

8月には足元からわらわら芽吹いたシソに埋もれかかり、もしかしてそのせいなのかもしれないが、上へ上へと太い茎がズンズン。

秋:リンカーンさん、花が見えないんですけど
樹高2メートルに育ちまして、秋バラをつけてくれているんですけど今は下から花を見上げるしかない状態。花がら切りも背伸びして。

今年はこのまま咲いていただいて冬剪定頑張る予定。しかしなんとかなるんだろうか。
猫も大好きミスターリンカーン
11月に入っても花をつけ続けるミスターリンカーン。秋は冬の剪定に向けてなるべく葉を残した方が良いというので、2メートル超えの高さから花首だけチョンとカット。やっと尊顔を拝すことができた。香りも堪能。
器に水を張って花を浮かべて見たのだけど、猫たちがこぞって水を飲みに来る。仕方ないので猫の水皿に活けてみた。
好評である。

完全室内生活の反動なのか、猫たちはいずれも草花を鼻ざとく嗅ぎつけてフガフガする。バラの香りはどんなふうに感じられるのだろう。良い匂いなのだろうか。