12月にしては日差しの暖かい日、庭仕事をしていると手元からパッと何かが飛んだ。着地点には茶色いバッタがいた。この時期に虫の姿を見かけると、年を越せるのかな?と勝手に寿命の心配をしてしまう。
雪は積もらないが霜柱が立つぐらいには冷える場所なのである。
たくましい脚のツチイナゴ
この昆虫には見覚えがあるぞと画像を見返していると、10月にブルームーンの枝にしがみついている写真があった。クレア・オースチンとブルームーンは1メートルぐらいの距離にある。もしかすると同じ虫かもしれない。
どうやら「ツチイナゴ」という名の昆虫で、なんと成虫にて越冬するらしい。
↓上のツチイナゴを別の角度から撮影したもの。なんともたくましい足である。
ツチイナゴは近距離から撮影しても動じることのない、なかなかできたモデルさんなのだ。ツチイナゴのいる場所はほとんど1日中日の当たる暖かな場所だ。クレア・オースチンはウッドデッキの屋根の下、霜にあたることもない。越冬場所として最適かも。
別の日に西の庭で撮ったツチイナゴの写真があった。玄関サッシにしがみついている。こちらも近距離撮影OKだった。もしかすると冬になって活動が鈍っているだけなのかもしれない。
バラの花にはいつもクダマキモドキが、
こちらは暖かい季節からよく見かけるバッタ。きれいな緑色でよくバラの花の中に潜り込んでいる。花が美味しいのだろう。12月初旬、雨の日に名無しの白薔薇にしがみついていた。
よく見ると片方の後ろ足がない。
クダマキモドキの越冬形態は卵。成虫は冬を越せないのだ。
2019年1月14日の追記:元気印のツチイナゴに遭遇
年が明けた1月14日、植木への水やり中に日向ぼっこ中のツチイナゴを驚かせてしまったらしい。手元から飛び立ってバラの植木鉢に着地。11月撮影の個体かは不明だが、見事な飛翔を見せてくれた。なんとも嬉しい限りである。