ツチイナゴがエントモファガグリリに感染か?と覚悟したら、違ったみたいだった件
以前、庭でエントモファガ・グリリという菌に感染したショウリョウバッタの死体を見つけ、この庭の冬の相棒、ツチイナゴは大丈夫なのかと危惧していたところ、シソの葉にしがみついているツチイナゴたちを発見してしまった。感染すると疫病菌の命ずるまま高いところに登ってしがみついたまま死んでしまうのだ。
9月22日、台風の中のツチイナゴ
最初に感染を疑ったのは9月22日の台風の日。暴風に備え庭を片付けていて、下の画像のツチイナゴを見つけた。ちょうどショウリョウバッタがしがみついていた高さと同じような高さにいたので、もしやもしや・・・と思ってしまったわけだ。
ちょんちょんとつついてみたら、生きている。が、茎を離さない。そばにあるきゅうりの葉っぱの上には幼虫もいて、こちらも葉っぱを揺すっても逃げない。
エントモファガ・グリリに感染してしまったのだ。我が家のツチイナゴは全滅なのだ!とおののいた一瞬である。
やがて風雨が強まり、幼虫は強風に翻った葉っぱに弾かれて早々に姿を消したが、成虫は始まった豪雨の中しばらく耐えていたようだ。
翌朝、同じ場所で果てているんじゃないかと恐る恐る確認するも、姿なし。風雨を避けて生きているかもしれないし、しがみついたまま死んだものの強風で飛ばされてしまったのかもしれない。この時点ではエントモファガグリリに操られたのか、単なる習性なのかわからず、ドキドキしながら生きているツチイナゴの姿を探していた。
再び、ツチイナゴの集団しがみつきを発見
10月9日、枯れ始めたシソの穂にオレンジ色のツチイナゴの幼虫を発見。また、あのショウリョウバッタと同じくらいの高さにいる。心臓に悪い。
他にもいるんじゃないかと見回すと、赤紫蘇の穂に成虫のツチイナゴがいた。近くにはカメムシも。平和にシソを食べているだけならいいが。
その株の別の枝にも今度はオレンジ色のツチイナゴの幼虫が。
3匹目である。
そしてもう1匹、緑色のツチイナゴの幼虫である。
天気の良い一日である。死んだなら、今度はそのままの場所にしがみついたままのはずだ。覚悟を決めてこの場を去った。
翌日:元気なツチイナゴの姿が!
そして、翌朝、確認せねばと庭に出たところ、昨日の場所に彼らの姿がない!彼らは生きているのだ!
ホッとして野草だらけの庭を虫探査モードで眺めると、いました、いましたツチイナゴ。
りんごの枝に、緑色の幼虫と、オレンジ色の幼虫が1匹づつ。
紛らわしい高さの枝の途中にしがみついたまま、枝を揺らしても、至近距離でゴソゴソ撮影しても逃げないのは君らの習性なんだな?このまま成虫になって、冬の暖かい日にはひょっこり顔を見せてくれるんだな?と念押ししたい気分である。
バラの花を食べるツチイナゴ
この日、「病気なんかじゃないよ」と食欲で示してくれたのが下のツチイナゴ。ハラハラと散りかけのクレアオースチンの花びらをパクついていた。
枝を持って持ち上げても構わずモグモグ。前足で花びらを口元に運んで花弁一枚をぺろっと食べあげた後、花芯を齧っていた。
この庭のバラは無農薬。彼らが食べても大丈夫なのだが、あんまり美味しそうに食べるので、悔しくなってきた。
次の花は人間たちがジャムにして食べてみようか。
とりあえず、エントモファガグリリのことは深刻に考えなくても良いみたいだ。
11月のツチイナゴ 9月中旬にショウリョウバッタの変死体を見つけて以来、次の犠牲バッタをついぞ見かけず、この庭での疫病流行はないかと安心しかけていたところ、ついにツチイナゴがやられてしまった。それも2匹である。 死んだバ …