草むらからバッタ、土から蛹、居場所を失う虫たち
秋の園芸シーズン到来である。
庭に自然菜園スペースを作るべく、ちょこちょこ土いじりをしている。すると出てくる出てくる虫たちが。初めて見る虫もいて嬉しいけれど、彼らに申し訳なく思ってます。
ツユクサの茂みのバッタ族:クビキリギスとトノサマバッタ
西の庭にコンクリートに囲まれた2.5m×1mの植栽スペースがあって、そこに小さな畑を作るべく、生い茂ったツユクサを刈り取った。その作業中に2種の初顔バッタに遭遇である。
下はとんがり頭のクビキリギスの終齢幼虫、小さな羽がついている。産卵管があるのでメスだ。後ろ足が一本かけていて、ジャンプに支障が出そうだ。バッタは足が取れても脱皮するごとに少しづつ再生できるらしいが、次の脱皮で完全に復活することはないだろう。
この後、コンクリートの駐車場を横切り、フェイジョアの根元あたりに隠れた。
仮面ライダーっぽいトノサマバッタ(おそらく)
いきなり飛び出した丸っこい顔のバッタ。確証はないがトノサマバッタではなかろうか。仮面ライダー1号の面影があるのだ。かっこいいぞ。
この後、大ジャンプというか空を飛んで、道路を挟んだお向かいの敷地に消えてしまった。戻っておいでよ。
オオカマキリに作業の邪魔をされる
東の庭にて、以前刈り取ろうとした際、クロメンガタスズメの幼虫に邪魔された青ジソの茂み。今度こそ片付けようと鎌を手に近づくと、またしても昆虫がいた。オオカマキリのカップルである。
ちょうど交尾の真っ最中。特にオスにとっては命がけのミッション遂行中。仕方なく今回も刈り取りを断念した。
後日、大きくなりすぎた葉蘭の株分けをしようとしたところ・・・カマキリである。
こんなに可愛く顔を出されると困るのだ。
お腹がふっくら膨らんだメスのオオカマキリだった。やむなく葉蘭の株分けも後日行うこととなった。
長い尻尾のホシヒメホウジャク
ウッドデッキに這い上った朝顔を片付け中、初顔芋虫に遭遇。尻尾があるのでスズメガだ。テンションが上がってしまう。早速、芋虫ハンドブックでチェックである。
長い尻尾が特徴のホシヒメホウジャクの幼虫だった。常連のコスズメやクロメンガタスズメに比べると小柄だ。
もうこの朝顔は刈り取ってしまったので、当分手をつけないエリアの朝顔に移ってもらった。成虫にも会いたいものだ。
謎の蛹は誰のもの?
土を耕すとコロンとよく出てくるのが蛹。一生懸命ご飯を食べて終齢幼虫になり、やっと土に潜って蛹になったところを掘り出されたのだ。
セスジスズメのような気がする。
とりあえず、今後掘り返す予定のない地面をほぐして浅く埋め戻したけれど、死んでしまっただろう。蛹室を壊してしまったし、掘り出される時ひどいショックを与えてしまっただろうから。
小さな自然菜園を作るのだ
昆虫たちの命を脅かしながら、なぜ今土を掘り返しているかというと、書店で偶然「1㎡からはじめる自然菜園」という本を見つけたのだ。
春に向けて、土を極力掘り返さないですむ小さな畑を作るつもりだ。昆虫やトカゲやカエルたちに迷惑をかけつつ、今年だけ許しておくれと恐る恐る土を掘っている。