家の灯をハンティングに活用するちゃっかりハンター
この季節になるとほぼ毎夜やってくるヤモリたち。尻尾がなかったり足がなかったり、卵をお腹に変えていたりと、それぞれ違うコンディションで生きている。
ヤモリが上から降ってくる!とても臆病な家守たち
我が家の玄関灯の光源はLED。蛍光灯ほど昆虫を呼び寄せないらしいが、小さな羽虫はわんさかやって来る。それを目当てにカエルやヤモリがほぼ毎夜姿を表す。
ニホンアマガエルは、こんな風に高いところに張り付いているときは落ち着いたもので、近距離で撮影しても動じることはない。
心臓に悪いのはヤモリ。玄関引戸を開けた瞬間に、何度頭上から落ちて来たことか。彼らは怖がりなのだ。パニクるのである。
下画像は人間に気づいて逃げる体勢になったヤモリ。(降ってこなくてよかった。)近くにいるガガンボの足が頭にかかっているが、それどころではない様子。
このあと撮影音に驚いたか、一瞬でヤモリは角を曲がって暗がりに逃げ、びっくりしたガガンボも消えてしまった。
尻尾がなかったり足がなかったり
臆病なヤモリたちも、窓ガラスの反対側にいる人間なら怖くないらしく(注目されているのに気づいていないだけかな?)ゆっくり食事風景を見せてくれる。
1つの窓ガラスに現れるのは必ず1匹だけ。
彼らなりのルールがあるのか日替わりでそれぞれの窓にやって来るヤモリたち。
その1匹1匹が違う事情を抱えているようで、下の個体は尻尾が切れていた。
捕食者に襲われて尻尾を切って逃げたものだろうか。
彼らもトカゲのように、尻尾を再生できるらしい。動きを見ていても尻尾なしで不便はなさそうだ。
しかし、足となると大変なようで、洗面所のガラスで食事中の後右足が欠損したヤモリは、移動するたびに、一瞬こぼれ落ちるかとハラハラさせられた。果たして足も生えてくるのだろうか?
お腹に卵2つ抱えるお母さんヤモリ
別の日、洗面所のガラスにいたヤモリには、お腹の中にふたつ丸いものが透けて見えた。卵だ。
ヤモリは一度に2個の卵を産み付けるとか。
栄養をつけるために頑張って食事中のお母さんである。
電灯が消せない・・・。
我が家の窓で、彼らはとても小さな羽虫を捉えて食べている。
羽虫が複数いるなか、ターゲットを定めると他のものは目に入らないようで、顔の横を別の羽虫が通り過ぎても無視である。
お目当の羽虫にそーっと近づいて、最後の瞬間だけハイスピードで捕食する。ヤモリがお腹いっぱいになるまで、大層時間が必要なのではといらぬ心配をしてしまう。
我が家の電灯が遅くまでついているのは、ヤモリたちのせいだったりする。