家の灯をハンティングに活用するちゃっかりハンター

この季節になるとほぼ毎夜やってくるヤモリたち。尻尾がなかったり足がなかったり、卵をお腹に変えていたりと、それぞれ違うコンディションで生きている。

ヤモリが上から降ってくる!とても臆病な家守たち

我が家の玄関灯の光源はLED。蛍光灯ほど昆虫を呼び寄せないらしいが、小さな羽虫はわんさかやって来る。それを目当てにカエルやヤモリがほぼ毎夜姿を表す。

ニホンアマガエルは、こんな風に高いところに張り付いているときは落ち着いたもので、近距離で撮影しても動じることはない。

玄関灯にハンティングにやって来たニホンアマガエル
カエルも食事にやってくる:20200625撮影

心臓に悪いのはヤモリ。玄関引戸を開けた瞬間に、何度頭上から落ちて来たことか。彼らは怖がりなのだ。パニクるのである。

下画像は人間に気づいて逃げる体勢になったヤモリ。(降ってこなくてよかった。)近くにいるガガンボの足が頭にかかっているが、それどころではない様子。

このあと撮影音に驚いたか、一瞬でヤモリは角を曲がって暗がりに逃げ、びっくりしたガガンボも消えてしまった。

玄関等の近くにヤモリとガガンボが一緒にいた
この一瞬後、2匹とも逃げ去った:20200623撮影

尻尾がなかったり足がなかったり

臆病なヤモリたちも、窓ガラスの反対側にいる人間なら怖くないらしく(注目されているのに気づいていないだけかな?)ゆっくり食事風景を見せてくれる。

1つの窓ガラスに現れるのは必ず1匹だけ。
彼らなりのルールがあるのか日替わりでそれぞれの窓にやって来るヤモリたち。

その1匹1匹が違う事情を抱えているようで、下の個体は尻尾が切れていた。
捕食者に襲われて尻尾を切って逃げたものだろうか。

ガラスに張り付くしっぽのないヤモリ
尾っぽはまた生えてくるさ:20200629撮影

彼らもトカゲのように、尻尾を再生できるらしい。動きを見ていても尻尾なしで不便はなさそうだ。

すりガラスに張り付いた尻尾が切れたヤモリ
特に不自由はなさそう:20200629撮影

しかし、足となると大変なようで、洗面所のガラスで食事中の後右足が欠損したヤモリは、移動するたびに、一瞬こぼれ落ちるかとハラハラさせられた。果たして足も生えてくるのだろうか?

夜の窓ガラスに張り付く右後ろ足がないヤモリ
ご心配なく、頭はついてます:20200701撮影

お腹に卵2つ抱えるお母さんヤモリ

別の日、洗面所のガラスにいたヤモリには、お腹の中にふたつ丸いものが透けて見えた。卵だ。
ヤモリは一度に2個の卵を産み付けるとか。
栄養をつけるために頑張って食事中のお母さんである。

窓ガラスに張り付いたヤモリのお腹に卵が見える
ヤモリは一度に2個卵を産むのだ:20200630撮影

電灯が消せない・・・。

我が家の窓で、彼らはとても小さな羽虫を捉えて食べている。

羽虫が複数いるなか、ターゲットを定めると他のものは目に入らないようで、顔の横を別の羽虫が通り過ぎても無視である。
お目当の羽虫にそーっと近づいて、最後の瞬間だけハイスピードで捕食する。ヤモリがお腹いっぱいになるまで、大層時間が必要なのではといらぬ心配をしてしまう。

我が家の電灯が遅くまでついているのは、ヤモリたちのせいだったりする。