黄緑色の芋虫、コアシナガバチの餌食になる
ウッドデッキで水耕栽培中のナスに黄緑色の芋虫を発見。クロメンガタスズメの幼虫だ。でも翌日、コアシナガバチに食べられてしまった。
芋虫の死骸の画像があります。苦手な方はご注意を!
水耕栽培ナスに蛍光黄緑色のクロメンガタスズメ
暗い緑のナスの葉に、緑の蛍光マーカーみたいな発色の芋虫がいた。尻尾があるのでスズメガの幼虫である。クロメンガタスズメかなと思いつつ、判断の大きな目安になるカールした尻尾を確認しようとしたら先っぽがない。それどころかお腹にも傷がある手負いの幼虫だった。
この芋虫がかじっているのはウッドデッキで水耕栽培中のナスの葉。家のものに報告すると駆除すべしとの意見。
「あの、超絶かっこいい蛾になるんだよ!ナスと芋虫とどっちをとる?」との質問に「ナス!」と即答されてしまった。
そこで、このナスの世話をしているのは自分であると主張して、なんとか飼育、というかそのままにしておく許可を獲得。
翌日、別の幼虫がミニトマトを食べていた
翌日、いそいそとクロメンガタスズメに会いにいくと姿がない。どこに行った?と近くを見回すと、2メートルほど離れた場所のミニトマトをかじっている幼虫を発見。
でもこちらは尻尾はあるし、体表はとても淡い黄緑色。別の個体だ。クルリンと曲がった尻尾なので、これはクロメンガタスズメに間違いない。
では、昨日の幼虫はどこだ?ともう一度ナスの近くを探ると、変わり果てた姿が・・・。
コアシナガバチ、芋虫の解体作業中
ナスの足元にアシナガバチがいて、そこに見覚えのある蛍光黄緑色の物体。
昨日の幼虫はアシナガバチに見つかってしまったのだ。
何やら作業中のハチはお尻の模様の特徴からコアシナガバチと判断。芋虫の体をガジガジと繰り返し噛んで、切り離すのに一生懸命だ。
肉団子を抱えて何度も往復
犠牲になったクロメンガタスズメは、少しづつ解体されていった。
コアシナガバチは、切り離した芋虫の体をさらに幾度も噛んで、運びやすい大きさの団子に成型してから運んでいく。1つ作るのに10分以上かかるこの作業を1匹で行なっていた。
狩りから運搬まで単独で行うのだろう。
翌日、この場所には、干からびた尻尾の先だけ残っていた。
身繕い中のコアシナガバチ
この時、手すりの上に別のコアシナガバチがいて、猫が顔を洗うような仕草で身繕いをしていた。
一仕事終えた感が漂っている。
周囲に散らばったものは解体された獲物かもしれない。
ここは、彼らの狩場なのである。
クロメンガタスズメ、赤いトマトはかじりません
もう1匹のクロメンガタスズメの幼虫は、数日後には2メートル離れた別のミニトマトに移動していた。
正確には同一個体か判断できていない。少し体表の色が異なる気がするのだ。もし、これが別の個体なら、もう一匹犠牲になったことになる。
この芋虫はヘタはかじり尽くすがトマトの果実には口をつけない。(後日、トマトの果実も食すことを知った・・・)それならばまあ良いかと、このまま住まわせるつもりだ。家のものには内緒だが。
家族には、クロメンガタスズメはアシナガバチの犠牲になって果てたと報告しているのだ。
この幼虫は生き残れるだろうか。
7月10日追記:芋虫が緑から黒っぽく変身していた
2つ上の画像の幼虫である。ご飯も食べず、2、3日じっと枝につかまって動かなかったのだ。確か昨日までは緑色だったはず。
何がきっかけで体の色が決まるのだろう。前の色の方が断然天敵に見つかりにくいと思うのだが。
断食は終わったようで、再びトマトの葉をかじり始めていた。
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