空中浮遊?四方に何もない地上70センチにジョロウグモ
駐車場と道路に挟まれた側溝の上、地面から70センチほどの高さで空中浮遊中の蜘蛛を見つけた。周囲に樹木などない場所だ。
久しぶりに見るジョロウグモだ。何枚も撮影したけれど、ピントが全然合わず、ピンボケの写真となった。
空中浮遊のはずはなく、よく見ると一本の糸につかまっていた。
空を見上げるとはるか頭上に電線が。
そこにはいくつもの獲物の残骸が残る蜘蛛の巣と、主人のジョロウグモらしき姿が見える。
ジョロウグモ、空に帰る
下界に降りていた先程のジョロウグモ、しつこい撮影に辟易したらしく空に向かって登り始めた。
上の写真を撮影してから1分ほどで電線まで到達である。
風にたなびくのは壊れてしまった巣の残かいか?
これから巣を張り直すのだろう。
庭の常連であるナガコガネグモは、低木や草の間、地上1メートルほどの位置に巣を作る。ジョロウグモはそれより高い位置、以前見た個体はウッドデッキの天井や柱から林檎の木に向かって巣を作っていた。
今回のこのクモはなんと電線が巣の足場だ。
青空の狩場というスケール感が爽快だ。
もう1匹の住処にかかる獲物の残滓からして、獲物は十分飛来するらしい。
ただ、数種の野鳥もやってくるこの界隈で、電線は格好の止まり木だ。ひょっとするといたずらな鳥たちに巣を壊されてしまったのかもしれない。