なんとも見事なトンボの倒立姿勢

最近庭に出没する赤蜻蛉(ミヤマアカネ)はいつも逆立ち中。
あまりに見事な倒立を我が家ではトンボのシャチホコと呼んでいる。

トンボが逆立ちする理由

まだ赤くなりきっていないミヤマアカネ。最初に出会ったシャチホコが下の画像。西の庭の枯れかけたルリタマアザミの上で倒立中だ。

この体勢をとっている時、かなりの至近距離から撮影しても逃げることなるポージングを続けてくれる。
何をしているかというと、あまりに暑いので太陽の光の当たる面積を極力減らすべく頑張った結果のこの格好だとか。

ルリタマアザミの上での赤とんぼの逆立ち
体温調節中だって:20190823撮影

暑いのならば、陽のサンサン当たる場所ではなく日陰で休めば良いものを。
ここはコンクリートの輻射熱もあってかなり暑いポイントなのだ。

下は野草の葉っぱで見かけたシャチホコ。やっぱり日当たりの良いところで逆立ち中だ。

赤トンボのシャチホコ(ミヤマアカネ)
見事な倒立:20190829撮影

数センチのところまで近づいて撮影するも、微動だにしないのだ。もしかして暑さで意識が朦朧としているのかな?
真後ろに回り込んでシャッター切っても動かない。

お腹側から見たトンボ(ミヤマアカネ)の倒立
微動だにしないのだ:20190829撮影

シャチホコ状態のミヤマアカネなら指でぐるぐるなんてしなくても簡単に捕まえられそうだ。

昆虫の形の面白さ

上の画像のまっすぐに天を向いたお尻に放射状に同じ角度で開いた翅脈のある羽、しっかり葉っぱに引っ掛けたトゲトゲ足も良い形だな〜としみじみ感じ入ってしまう。

昆虫やエビやカニを含んだ節足動物の形を眺めていて、飽きないかもと思うことがある。骨格が外側にあるゆえに、各々の動きが想像できるところが見ていて気持ちいいのかな?「ここのパーツはこの方向にこのぐらいまで曲がるけど、反対側には動けないなとか」

骨格を内側からうごかす筋肉はどんなふうに付いてるんだろう。ホバリングを可能にするトンボの4枚の羽を動かす筋肉は一体?
考えると眠れなくなりそうだ。