猫たちの外部屋がびしょ濡れに
滅多なことでは雨が降り込まない猫たちの外部屋。でも台風が相手となると勝手が違う。
豪雨がドラムのようにポリカ屋根を叩く
激しい雨が降り出した18日、何事かとゾロゾロと猫たちが外部屋に出てきたけれど、床にはとどまらずにケージの高所にそれぞれが陣取った。
手前に1匹でみかん。3匹が左からソックス、キコ、クロエだ。
茶々は右端の白いケージ最上段にいる。
不安なのか一つの段ボールにソックス、キコ、クロエがギュウギュウに入った。雨樋のないポリカ屋根から、連なった雨水が何本も落ちていくのを眺める猫たち。
さらに、風雨が増し、ポリカ屋根に落ちる雨音が一段とけたたましくなる。
怖がりなくせに妙に肝の座ったところがあるお茶々。
階段がわりの白ケージから庇の上に移動し、頭の上5センチの屋根を叩きつける雨音を聞いている。
ソックスも首を伸ばして屋根を見つめる。
波板ポリカ屋根と外壁の隙間はコーキングで塞いでいる。建屋のケラバがその上部に若干ながらはりだして外壁が濡れるのを防いでいる。
普段はポリカ屋根下にある、掃き出し窓の庇が濡れることはないのだが、今日は雨が横に流れ、外壁を降る雨水がコーキングの隙間を抜けるようだ。
ぽたりぽたりと、わずかだが滴が落ちてくる。
庇の下に置いているケージにもポタポタ。彼らの段ボールベッドも水を吸い、ソックスの毛皮にも水滴が散っている。
さらに風雨が強まり、庭方向からも雨が振り込むようになると、1匹、2匹と室内に入った。
一番最後まで粘ったのはみかん。忌々しいB群4匹が視界から消えた猫小屋を、ケージ最上段に陣取って独り占め。
その頃、B群はというと、キコとクロエは避難用に出しておいたケージに自主退避。
クロエの目がまんまるだ。怖がってるみたいだけど、キコお母さんと一緒だから大丈夫。
ソックスと茶々はマッサージチェアと段ボールベッドにそれぞれ落ち着いていた。
台風が過ぎて
翌朝19日には雨の峠が過ぎ、強風だけ残った。
朝方、キコが猫ドアの手前で外に出るのを躊躇している。
猫ドアに密着して置いているケージ(ここを通らねば猫ドアから小屋には出られない)に1センチほど水が溜まっているのだ。
足が濡れるのは嫌だから、なんとかしろということらしい。
掃除のために掃き出し窓を開けると、一緒にキコとソックスがついて出た。
水を拭き取る作業中にすっかり匂いが違ってしまった縄張りを確認する2匹。
後の3匹はまだ起きてこないと思っていたら、茶々が庇の上に寝ていた。最初からここにいたらしい。
茶々は、足濡れをものともせず、朝起きたらまず外小屋に出るというルーティーンをこなしたみたいだ。
一通り水気を拭い、片付けていた爪とぎポール等のセッティングが終わった頃にはキコもケージに落ち着いていた。
その足元に、今年生まれらしい小柄なアマガエルが並んで香箱座り。
キコが家猫修行を始めた時、お腹にマンソン裂頭条虫を飼っていた。
カエルを食糧にしていた野良猫キコは、飼い猫キコになって、カエルへの興味をなくしたみたいだ。
それでも、外の世界の経験がないソックス、クロエ、茶々、みかんが、カエルを追いかけ回すといけないので、猫小屋の外に出てもらった。