花が咲かないオオバコ
駐車場のコンクリートと花壇のブロックのわずかな隙間に、ツボミオオバコが生えていた。草丈30センチ。のびのびと立ち上がる花茎がチョコレート菓子のポッキーに似ているので、ポッキー草と呼んでいた。
我が家で砂漠地帯と呼んでいるカリカリに乾燥した場所にもツボミオオバコがあるが、水はないし踏まれるしという過酷な環境のためか、わずか十数センチにしか育たない。
なのでポッキーみたいに見えるのはこの一株だけだ。

この株は、コンクリートに覆われた湿りのある地面に根を伸ばし、花壇の際という絶妙に人の邪魔にならない場所ですくすく生長。
ツボミオオバコは優しい印象

みっしり生えた白い産毛のためか、花茎が立ち上がるときにわずかに歪曲するためか、他種のオオバコより柔らかい感じがする。
ツボミオオバコの「ツボミ」は蕾から
ポッキー草の本当の名前であるツボミオオバコというのは、花が咲かずにいつまでも蕾のままに見えるからだとか。

近所の畑にはちゃんと花が咲くオオバコがあるけれど、この庭にはツボミオオバコしかないようだ。
西日の中で撮影した下の画像に茶色いものがトゲトゲ見える。これが花らしい。

ポッキー草がドライフラワーになった
我が家のツボミオオバコは梅雨入り前に全て枯れてしまい、立ち枯れたポッキー草はシルエットだけ見ると別の植物みたいだ。

茶色く乾燥した花穂にはツブツブとタネが付いていて、揺らすと炒りごまみたいなタネがパラパラと地面に落下する。

太陽が干し上げたこのポッキー草、少しだけ切り取って保存しておくつもりだ。