瑠璃茉莉は初夏から初冬まで咲き続ける夏の花

暑い夏に、そこだけ涼しげな空気を感じさせる空色の花、ルリマツリ(瑠璃茉莉)が咲いた。初夏から初冬まで絶え間無く咲き続けるルリマツリにはプルンバゴ(Pulunbago)という別名がある。
この地ではわずかに葉を残したままの越冬だ。

ルリマツリ、2年目の冬は落葉せず

午後から夕方までの日照があるレイズドベッドに地植えしている。腐葉土マルチをしても最初の冬は完全に落葉したルリマツリ。2回目の冬は降霜と、数回のわずかな積雪(積もっても1、2センチ)に耐えて、いくらか葉を残したまま冬越し。

葉を残した冬のルリマツリ(プルンバゴ:Pulumbago)
2年目の株、葉を残したまま冬を越した:20190221撮影

古い枝から伸びた新枝は下向き

古い枝から分岐した新枝は下向きに伸びて花壇からこぼれ落ちた。

ルリマツリ(プルンバゴ:Pulumbago)の放任枝
古枝から下向きに伸びた枝:20190605撮影

地面すれすれの枝先から開花が始まった。

地面すれすれに咲くルリマツリ(プルンバゴ:Pulumbago)の青い花
古い枝から伸びた枝が先に花をつけた:20190606撮影

地面からの新芽は天に向かって

今年、新しく地面から出た枝はまっすぐ上に向かって立ち上がる。

空に向かって伸びたルリマツリ(プルンバゴ:Pulumbago)の新枝
新しい枝はまっすぐ上に:20190605撮影

枝先に花房が作られるので、新枝の最初の花は空を向いて咲いた。

青空とルリマツリ(プルンバゴ:Pulumbago)の青い花
空に溶け込む花の色:20190712撮影

硬くしっかりした枝は、枝分かれして葉が重たくなると四方八方に傾き始めるが、強風にも折れることはない。とても丈夫なのである。

ルリマツリはパラパラと花が落ち、そしてくっつく

枝の先端に固まってつく蕾は、茎に近い方から順に開き、先端に咲き進む。花は風に雨にハラハラと地面に落ちる。

雨に叩かれて落ちたルリマツリ(pulumbago)の花
花ごとポトリと落ちる:20190720撮影

ルリマツリの花はツツジほどのベタベタ感はないものの、気づかぬうちに終わりかけた花が袖口にくっついてきたりする。

蕾?咲き終わり?どっちがどっち?

初年度は蕾と咲き終わりの区別がつかなかったけれど、今年は見極めがつくようになった。
下画像の左が蕾、真ん中が花が落ちた後、右が色づいて開花目前のもの。
ツブツブがあるのが開花前と認識している。

ルリマツリ(pulumbago)の蕾
ツブツブがあるのが蕾:20190720撮影

終わった花首をカットすると次の開花が早まるとか。
ルリマツリは枝分かれした先端に花が咲くのだ。

ルリマツリの花期は半年間

去年は半年に渡ってルリマツリは咲いていた。
下の画像は昨年11月のもの。
画像ファイルを見ると12月初旬撮影のものにルリマツリの空色が写っていた。

11月のルリマツリ(プルンバゴ:Pulumbago)の青い花
去年は12月初旬まで花をつけた:20181102撮影

ルリマツリは生育旺盛、剪定必須

長い枝はすでに2メートル越え、剪定か誘引が必須。あまり大きくなっても困るので肥料なしで頑張ってもらう。

剪定が必要なルリマツリ
長い枝は2メートル超え。生育旺盛だ:20190712撮影

春先、葉が展開し始めた時期に、他の植物に覆いかぶさりそうな枝や通路方向に伸びた枝を地際からカットしたにもかかわらず、既にこのもっさり感。

冬前の株元の防寒だけ気をつければ、ここに長く生き続けてくれそうなルリマツリである。