クイーンエリザベスは花持ちの良い初心者向けのバラ
3年前、このバラの説明文に必ずと言っていいほど現れる「育てやすい、剛健、初心者向け」というフレーズにつられて手に入れた。
健康的なピンク一色のバラだけど、花が開ききると花弁に色の濃淡が現れる。それは花弁が傷み始めた兆しなのかもしれないけれど・・・。
咲き始めは色むらのないピンク一色
今年、4月から5月初旬にかけて、庭全体のバラがバラクキバチの被害を受けた。このバラも最初に出てきた蕾のほとんどをカットすることになり、幸運な数輪が花咲いた。
雨の中でも上を向いて咲く。
硬い茎の上にしっかりした質の丸みのある花弁を持つ花は、雨の中でも上を向いて咲く。少々の風もへっちゃらだ。
開き終わりは平咲き
完全に開ききると平咲になり、中央に花粉たっぷりの花芯が表出。このバラの中心で花虻(ハナアブ)が熱心に花粉集めをしているところに頻繁に出くわす。
上の花虻は、気ぜわしく転げ回るようにして足に大きな花粉団子を作っていた。
幸せな光景だ。
房咲きのバラ
一つの枝にいくつもの蕾をつけるクイーンエリザベス。この庭では蕾を摘まずに全てを咲かせている。
下の画像は、蕾・満開・散り始めと、異なる咲き具合のひと枝。
花の傷みの美しさ
花が咲いて数日、花弁に色の濃淡が出てふんわりとした柔らかさが漂う。違うバラのようだ。
雨に打たれると、それに透明感が加わる。
雨の日ならではのこの表情。
そして花の傷みが臨界点に達すると、花弁がしっかりしているぶん、その自重でハラハラと散り落ちていくのだ。
株や、次の花のために花ガラを早く摘んだ方が良いのだけど、散り落ちる瞬間もこの花の姿の一つ、そっと眺めていたいのだ。
肥料は年1回、雑草だらけの庭で
ここは雑草だらけの庭だ。
土が見えているところは寒肥を入れた跡。(地植えのバラには年に1回しか施肥をしていない。追肥なしだ。)
ほぼ1日中陽の当たる場所にこの株がある。
今年の新芽の展開は2月中旬から。
暖かくなるにつれ、赤味がかった柔らかな若葉を展開。
無農薬、時々、気まぐれに米ぬかを撒いたりしている。
バラクキバチの被害は枝ごと切り取り、バラゾウムシは手で駆除している。
アブラムシの発生はなし、捕食されていると思われる。
去年、うどんこ病の発生はなし。黒星病はちらほらだった。