無農薬の四季咲き白薔薇

唯一の成木のバラである「名無しの白薔薇」、夏に黒星病で葉を一旦失ったが、9月半ばに新芽が展開、11月に入って満開である。庭で見かける昆虫も急激に減って、今このバラにいるのは緑のバッタ「サトクダマキモドキ」だけのようだ。

黒星病でほぼ丸坊主になるも、秋に復活

バラであるにも関わらず、薬剤散布なし、株周りも野草だらけの環境でたくましく咲く。10年ほど前に当時の住人が植えたものらしい。よって品種は不明。地植えのバラには冬一回施肥するのみで追肥なしである。

今年の夏は下の左画像のように黒星病でほとんどの葉を落としたが、秋になって息を吹き返した。

夏の黒星病で落葉、10月に新芽
一度葉を失ったが秋には復活

蕾も次々と頭をもたげ、下葉には今でもいくらか黒星病の気配があるが、秋に新しく出た上部の葉は病を免れている。

朝夕肌寒いこの頃、庭で見かける虫の種類もぐっと減り、ほとんどの枝先の花は無事開花となった。

雨に濡れるバラの葉
弾かれた雨粒がきらきら光る:20191024撮影

秋には若干赤みを帯びる白薔薇である。香りはほとんどない。

朝露に濡れた白薔薇の花
秋はうっすらと朱を帯びる名無しの白薔薇:20191102撮影

現在の樹高は約1.5メートル。枝はほぼ垂直に伸びる。花持ち良く、花首を垂れることなく空を向いて咲く。

11月の白薔薇
秋のバラが咲いている:20191102撮影

この季節、バラの葉や花の上で目立つのは下画像の緑色のバッタ。サトクダマキモドキである。翅脈が植物の葉の葉脈に似て、とても美しい。

バラの葉の上のサトクダマキモドキ
一本の後ろ足の先がない:20191030撮影

上の画像の個体は後ろ足の先を失っている。ハンデがありながらよく生き抜いたものだ。

下画像は別の個体を正面から撮影。なんだが目が合っているような気がする。睨みつけるような表情に見えて可愛いのである。

バラの葉の上のサトクダマキモドキ
ガン飛ばしてる?:20191102撮影

白薔薇を追いかけるように、そばでクイーンエリザベスも秋の花をつけ始めた。こちらも同じように夏に葉を落とし、秋復活である。

青空に向かって咲くピンクのバラ(クイーンエリザベス)
クイーンエリザベスも咲き始めた:20191029撮影

こちらの蕾にもサトクダマキモドキが一匹。どうやらこれから蕾をかじる所のようだ。

バラのつぼみとサトクダマキモドキ
これからバラを食べるところ?:20191030撮影

蕾を食べ尽くされたら枝をカットするつもりである。かじり穴を開けられるだけに止まるなら、穴あきバラに咲いてもらうつもりである。