10月上旬、やせっぽちのジョロウグモ
庭木の間に巣をかけた細長い箱型のお腹をした蜘蛛を撮影していて、後にこれがジョロウグモと知った。
10月、ジョロウグモのメスとオスが同居中
下の画像を撮影した時、別種の蜘蛛だと思っていた。ジョロウグモのお腹は丸いものと思い込んでいたのだ。サイズ以外はそっくりなこの2匹、大きい方がメスで、小さい方がオス。この文を書いていて気付いたのだがこの時点で雌の足が一本欠落している。
10日後の写真ではさらに1本足を失いメスは6本足に。そしてオスの姿はない。喰われたんだろうか、メスに。
メスのお腹に丸みが出てきた。
いつもより低い位置のジョロウグモの巣
このジョロウグモは庭のリンゴの枝と、通路を挟んだ向かいにあるレモンの枝、足元の野草や紫蘇の穂などを起点に巣をかけた。ナガコガネグモもそうだったがここでも通路を塞がれてとても迷惑した。
空を見上げると今年も空高く電線に巣をはったジョロウグモが見える。この蜘蛛も高いところに架け替えないかと期待していたのだけれど、ずっとこの場所に居座ってしまった。
ナガコガネグモよりはちょっと高めの位置にあるジョロウグモの巣。ナガコガネグモはカマキリやバッタを食べていたが、この蜘蛛の巣にかかる獲物は小型のようだ。ボリュームがない分、数多く捕らえている様子。たいていお団子状に丸められていて何を食べているのか判別できない。
コガネグモやナガコガネグモは食べ終えた時点で切り離して落としていたけれど、ジョロウグモの巣には獲物の残滓がたくさん残っている。ただ、蜘蛛のいる網ではなく、その前後に立体的に張られた箇所に置いている。食事処と休憩場所はきっちり分ける流儀なのかな。
11月に入るとジョロウグモのお腹はグングンと膨らんできた。
体毛がないのでコガネグモやナガコガネグモとは随分雰囲気が違う。鮮やかな赤色が際立つ華やかな蜘蛛だ。
背中がわのトラジマ模様には薄く白いコーティングがかかっている。
お腹のこの独特の丸みがジョロウグモの特徴だと勝手に思っている。
そろそろ産卵かと注視していたのだが、11月13日に巣が壊れていた。蜘蛛の姿も見えない。
どこかに産卵してないかと探したが、見つけられなかった。未練がましく巣の残骸を一週間ほどそのままにしてみたけれど戻ってこなかった。
今年は、コガネグモ、ナガコガネグモと卵嚢を確認できたのでついジョロウグモにも期待してしまった。また来年、低い位置に巣をかけてくれないかな。通せんぼしてもいいから。
もしかすると喰われたのか?ここは毎日のようにスズメたちが地面をチュンチュンする庭なのだ。
12月の空に2匹のジョロウグモ
6本足のジョロウグモはいなくなったけれど、空には12月に入っても頑張っている個体がいる。
東の庭の落葉を終えた梅の梢に1匹。地上から4メートルほどの高さだ。この日は日差しが暖かく、何やら活動中。巣を張り直しているのか?
そして西の庭の駐車場の真上に1匹。こちらは電線を足場に巣を張っている。
梅の木の個体は梅の幹に産卵するのかな?電線の個体はどこに産卵を?
毎日ついつい空を見上げてしまうのだ。
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