蛹になり損ねた?キバラケンモン終齢幼虫
蛹や卵で冬を越す昆虫たちが姿を消した冬の庭、リンゴの葉を集団で食べていた30匹あまりの毛虫(蛾:キバラケンモンの幼虫)もほとんどが散っていた。けれど暖冬の影響か、落葉を忘れたリンゴの枝に数匹が取り残された。中にはまだ幼齢の幼虫も。
毛虫の画像があります。苦手な方はご注意を。
ちょっと小柄なキバラケンモンの幼虫
孵化が遅かったのだろうか年末のリンゴの木に3匹だけキバラケンモンの幼虫が取り残されていた。動きは鈍く、葉を食べている様子はない。
1匹目:繊細な体毛は水を弾くのか、雨の朝、頭上の二つの毛玉帽子に大きな雨粒を乗せて静止していた。
12月下旬のこの時期、5センチほどに成長した兄妹たちは早々と繭を作り、蛹になる準備に入っていた。下は鉢植えのベゴニアの葉の中のキバラケンモンの繭。
例年より暖かなこの冬、ついうっかり繭になる時期を逸してしまったのだろうか。
2匹目も葉っぱの上でじっとしている。体表に丸い大小の水滴。水をはじく仕様のようだ。
もう1匹も大きな水滴を帽子にくっつけている。一足先に蛹になった兄妹たちよりまだ若干細身、小柄な感がある3匹である。
12月28日にはさらに小さな毛虫も発見。
画像下部、黒いゴマ粒を背中に乗っけたようなオレンジ色の小さな毛虫が幼齢のキバラケンモンである。
年が明けて2020年。葉の裏で寒さをしのいでいる幼虫を発見。残っているのは1匹だけ。他には終齢幼虫も幼齢幼虫も見つけることができなかった。
この1匹、大抵は葉裏にいるが、気温の上がった時にはひょっこり葉の表側に回ることもあった。
けれど葉っぱを食べるわけでもなく、ただひたすらじっとしている。なんだか途方に暮れているようにも見える。
この幼虫も次の朝から姿が見えなくなった。
彼らは無事に成虫になれるかな?キバラケンモンは繭を作り蛹で越冬と書いてあることが多いが、暖地では幼虫越冬も可能との記述もあった。
1月16日追記:1匹確認
キバラケンモン幼虫1匹がリンゴの葉の裏にしがみついているのを確認。やはり毛虫のまま越冬か?