シュウメイギクは弱酸性がお好き
地植えして3年目となった秋明菊が今満開だ。弱酸性の環境が好みの秋明菊、健気にもアルカリ性に傾きがちなコンクリートに囲まれた砂利だらけの土壌にて、子株を増やしながら堅実に咲いている。
シュウメイギクは地下茎で増える。
午前中は陽の当たらない、四方をコンクリートに囲まれた1平方メートルほどの場所だ。
地表から20センチほどの深さまで、土混じりの砂利が占めている。2年前、苗を購入した後に地下茎で増殖することを知り、この場所ならば増えても大丈夫だと思ったのだ。赤と白二つの小さな秋明菊のポット苗を、二つかみほどの腐葉土とともに植え付けた。
ブロック塀の近くに植えてしまった
シュウメイギクが弱酸性好みの植物でブロック塀の近くは避けるべしと知ったのは最近のこと。
環境が過酷すぎたのか、白い花は雑草の中に消え、今は赤い秋明菊だけ残っている。かろうじてこの場所に適応してくれたか。
シュウメイギクは花のない時期でも、モリモリ元気な葉が気持ちの良い植物だ。
赤花シュウメイギク、野草と虫とともに
お盆頃に花芽が次々と立ち上がる。下の画像では葉の上にバッタがいるが、1年を通じて目立った食害はない。周囲の野草の方が口に合うのだろう。
9月下旬に最初の一輪が開花すると、追いかけるように一斉に咲き始める。
去年40センチ弱だった背丈は70センチほどになった。
花弁はハラハラと散り落ちて、やがてタネとなる薄緑のまん丸い花芯だけが残る。
今年は小さな株が砂利の間から生え出た。幼いながらも花を咲かせる気満々のようだ。
下は去年の冬、12月の秋明菊。白い綿毛に包まれたタネが見える。タネと地下茎どちらでも増えるのだ。
シュウメイギクは生命力の強い植物なのだ
午前中は陽の当たらない、西日が強く乾燥がちな、砂利だらけのコンクリートに囲まれた弱酸性とは程遠い土壌。おまけに無肥料、草だらけ虫だらけという環境である。水やりもなしだが、もしかすると厚みのある砂利層が染み込んだ水分を蒸発から守っているのかもしれない。
とにかくシュウメイギクは人間の手を借りなくても生きていける植物のようである。