荒地めいた我が家の庭
夏には旺盛な野草がひしめき合い、秋には庭のあちこちで枯れ始めた葉が風に揺れ、荒涼感漂う庭になっている。
草刈り鎌を手に庭に出るが、個々の植物の秋・冬じたくには花咲く季節とは趣の異なる見事さがあって、片付けることを躊躇させるのだ。
シランの冬枯れ
大きな梅の切り株のそば、ほとんど土のない場所に自生している紫蘭の葉の紅葉だ。黄色いスポットが一面に発生、この後全体が茶色く枯れていく。
シュウメイギクの種
シュウメイギクの花びらが落ちた後、中心部だけが残った。
同じ場所を向いて伸びゆく様子が際立つ。
やがてまん丸が破れると白いワタがふわっと見えてくる。
フウチソウの冬枯れ
鉢植えのフウチソウはこの形のままシャワシャワの茶色い葉の塊になる。こんもりと茶色いフウチソウをしばらく楽しんでから根元から刈り取ることにする。
コムラサキの秋
ピカピカツルツルだったコムラサキの実が、日光と風雨にさらされ、粒子感が目立ってきた。黄色く紅葉した葉の中で補色の紫の陰影が増して見える。
イヌタデの紅葉
イヌタデが毎年繁茂する我が家である。必ず一株、ふた株は抜かずに取っておく。この力強い紅葉を見たい一心で。
空高く菊芋の立ち枯れ
菊芋が2メートルを超えた高さで花を咲かせた。
そのままに枯れ行き、空の中のオブジェである。
ぶどうの葉
夏の間、涼しげな影を人間に提供し、ニホンアマガエル、オオカマキリ、スズメガ(コスズメ)、女郎蜘蛛たちの住まいや食料であった葡萄ヒムロッドシードレスも落葉である。
大きな葉は風に吹かれて地面を這い、カサカサと秋の音を立てるのだ。
紫陽花、アナベルの冬枯れ
アナベルの楽しみの一つがこの冬枯れ。葉脈のみが残ったシャワシャワのドライフラワーになる。リースの材料としても使えるらしい。
この数日、霜が降り始めた。
いいかげんに庭の冬支度を始めないといけないみたいだ。
2019年のアナベル生育記録 間違って西日のガンガン当たる乾燥がちの場所に植えてしまったアナベル。去年の夏は葉焼けをおこし、そのダメージを心配していたが、元気に芽吹き見頃を迎えた。けれども今日の雨ですっかり首をうなだれて …
シュウメイギクは弱酸性がお好き 地植えして3年目となった秋明菊が今満開だ。弱酸性の環境が好みの秋明菊、健気にもアルカリ性に傾きがちなコンクリートに囲まれた砂利だらけの土壌にて、子株を増やしながら堅実に咲いている。 シュウ …