お目当ては紅白ナンテンとキンカン

冬になるとヒヨドリが庭にやってくる。お目当てはナンテンの実。それからキンカン。2羽が日参している様子。

梅の梢でヒヨドリの見張り

冬は虫の姿も声も絶えて、とても寂しい。でも時おり鳥の声がする。ヒーヨヒヨと大きな声が響く時は骨格だけになった木の枝でヒヨドリが見張りをしている。

茶色がかった灰色の、ハトよりひとまわり小柄なヒヨドリ。ほんのり茶色に染まった頬がチャームポイント。見張り時のお気に入りは、下画像の隣家の枝垂れ梅。この木はこの界隈の雀たちにも人気がある。

枝垂れ梅の枝先で見張り中のヒヨドリ
枝垂れ梅の枝先で見張り中?:20230212撮影

我が家での止まり木は下画像の実梅の枝。この木のすぐそばに近くにヒヨドリの好物がある。頭がボサボサだな。

庭の梅の枝にとまるヒヨドリの背中
猫小屋から撮影したヒヨドリ:20230209撮影

我が家がヒヨドリから愛されている理由は、下画像の3本の木。左から赤実ナンテン、キンカン、白実ナンテン。12月から2月にかけて、赤・白・黄の果実をついばみにくるのだ。

倉庫前の赤南天、キンカン、白南天
ヒヨドリの食糧庫となっている南天とキンカン:20230108撮影

ナンテンは11月頃から色づき始める。花の少ない時期に庭を鮮やかに彩るありがたい存在だ。

我が家の赤ナンテンはもともと前庭の方にいつの間にか勝手に芽吹いた苗木を移植したもの。つまりヒヨドリからすれば、自分たちが蒔いた種から育った果実を収穫に来ていることになる。

ナンテンの赤い実
眩く赤いナンテンの実:20221213撮影

白実ナンテンはホームセンターで見つけて買ってきた。若干緑味を帯びた色合い。紅葉しない葉とともに涼しげな感じが気に入っている。

実のついた白南天
少し緑がかったシロナンテンの実:20221219撮影

ナンテンの成長はとても早くて、数年で2メートルほどの高さに育つ。株立ちとなるので毎年少しづつ間引いている。

紅白共にたくさん実をつけていたのだが、赤の方は1月8日に食べ尽くされた。
この日地面に一粒だけ赤い実が残っていて、翌日には消えていたが、もしヒヨドリが食べ忘れたら来年あたり新しい芽吹きがあったかもしれない。

ヒヨドリが食べ尽くしたナンテン
年明けにはナンテンの実を食べ尽くした:20230108撮影

白ナンテンの方は赤から遅れること10日ほどで最後の一粒がなくなった。

ヒヨドリにあらかた食べ尽くされた白ナンテン
あと数粒残すのみ:20230117撮影

この頃から、時折キンカンにもクチバシをつけ始めた。

ヒヨドリにかじられたキンカンの実
ヒヨドリの食べかけだ:20230104撮影

ナンテンの実はどうぞどうぞとヒヨドリに進呈したが、キンカンは人間たちも食べたいのだ。ヒヨドリの食べかけの他、茂みの中の数粒を彼らに残して熟したものを収穫させてもらった。甘露煮にして食すのだ。

収穫したキンカン
熟したものだけ収穫:20230108撮影

それからひと月が過ぎて、最近キンカンの枝がバサバサと揺れるようになった。どうやら未熟だったものが完熟し、食べ頃を迎えたようだ。

ヒヨドリの食べ残しのキンカン
キンカンの株元にてお食事したもよう:20230211撮影

ヒヨドリがキンカンを食べている様子は裏庭に面した猫小屋から観察できる。この日もソックスと顔を並べてバードウォッチング。ヒヨドリはナンテンの枝陰にすっぽり入って安心するのか悠々と啄んでいる。

キンカンを食べるヒヨドリ
ナンテンの木陰に隠れてキンカンを食べている:20230212撮影

ヒヨドリが金柑の食べごろを教えてくれたので、また人間たちも分け前をもらうつもりだ。