南国九州向きのベリー

ベリー類が収穫時期を迎えている。九州の夏の猛暑を考慮して、ブルーベリーはラビットアイ種を選択。そしてラズベリーではなくブラックベリーを育てている。

ブルーベリー:ティフブルーとホームベルは相性バッチリ

カップリング販売されていたラビットアイ種の2品種。開花時期はほぼ同時、お互いにうまく受粉しあっている。

植え付けは2016年、引っ越してきて一番最初に植えた果樹だ。酸性土壌が良いということで、酸度未調整のピートモス(水を吸わせたもの)を植え付け場所に広く混ぜ込んだ後、直径、深さとも30センチほどの穴をほり、市販のブルーベリーの土1袋と共に植え込んだ。2本の間隔は1メートルほど。以来、草薮の中で頑張っている。
2021年現在、2品種とも樹高、幅とも1メートルほどと小柄。無肥料なのが原因か。

足元を常に幾らかの植物が覆い、自然のマルチになっている模様。数年前の日照りめいた猛暑の折以外、水やりした記憶はない。
春先から蔓性の植物がブルーベリーの足元から立ち上がってくる。放置すると完全に木を覆ってしまうので、時折足元をノコギリ鎌で払う。

4月:開花

スズランのような花がびっしりと付く。受粉は昆虫たちがいつの間にかやってくれる。下画像、去年巻きついた蔓植物の名残を纏ったままの開花だ。虫の多い庭なので人工授粉の必要はない。

ブルーベリーの開花
受粉は昆虫任せ:20210410撮影

7月中旬:収穫開始

7月に入ると徐々に実が熟してくる。赤と濃紫の混じるこの頃の配色も綺麗だ。

草むらでみのるブルーベリー
2016年に植えて5年目のブルーベリー:20210721撮影

肥大し黒く熟したものから順次収穫。我が家は生食が主なので、少しづつの収穫がかえってありがたい。

放任栽培ブルーベリーの果実
ブルーベリーと昆虫たちに感謝:20210721撮影

果実は酸味・甘味ともそれほど強くない。無肥料のせいかもしれない。

収穫したブルーベリーとミニトマト
ティフブルーとホームベルと水耕栽培のトマトを収穫:20210721撮影

春、ブルーベリーの株元にはよくアシナガバチが巣をかける。晩秋にはカマキリが卵を産みつける。
夏が来ると人間がふらりとやってきて熟した果実を収穫。熟しすぎて身が割れたものは虫たちが食べている。

ブラックベリー:トリプルクラウンとナバホ、どちらを地植えすべきか・・・

昨年からトゲなしブラックベリー2種のプランター栽培を始めた。今年の果実で味を見極めて、どちらかを地植えする算段だ。

4月:ペチュニアとビオラに囲まれて開花

冬の間、あまりにもプランターが寂しいのと、水やりのタイミングの指標として、花を一緒に植え込んだ。
寒さが和らぐと花の間から主役のブラックベリーも首を出して数輪開花。下画像の花はナバホ。

ペチュニアとビオラとブラックベリーの花
野菜用のプランターにビオラとペチュニアと一緒に:20210428撮影

6月になりやっと果実に朱がさした。赤い実のころの可愛らしいナバホ。

ブラックベリー(ナバホ)のまだ赤い果実
熟して黒くなるのを待つ:20210617撮影

7月:収穫開始

7月になり、黒く熟したナバホの果実。後ろの枯れ草はビオラ。蝶(ツマグロヒョウモン)のサナギがついていて撤去できないのだ。

熟したナバホ(ブラックベリー)の黒い果実
後ろの枯葉はビオラ:20210702撮影

なぜか写真が残っていないトリプルクラウンもほぼ同時に収穫時期を迎えた。下画像。大きい方がトリプルクラウン 。

トリプルクラウンとナバホの実のサイズ
大きいほうがトリプルクラウン:20210704撮影

トリプルクラウンは食べ応えのあるサイズ。我が家の初果実はペットボトルの蓋よりちょっと大きいぐらい。

ブラックベリー(トリプルクラウン)の果実の大きさ
種はあるが気にならない:20210717撮影

そして味は・・・

双方、甘くて生食向きとされていたはずだが、そんなに甘味を感じなかった。酸味の面では以前から栽培しているソーンフリーという品種に比べてグッと抑えられている。生食も可、というところか。生育環境の影響もあるのかもしれない。ブラックベリーは果実の中の種がジャリっと口に残るがトリプルクラウンの種は気にならなかった。ナバホは、味ばかり考えていて種のことを考えるのを忘れていた。そして、もう果実が残ってない・・・。

ナバホとトリプルクラウンどちらを選ぶか決めかねている。いっそのことどちらも地植えして、本領を発揮してもらってどちらを残すか決めるべきか。

現在、双方とも新しい枝をグーンと伸ばしているところ。来年はその枝にたわわに実がつくはずだ。

最初の夏を迎えたブラックベリー(トリプルクラウン)
トリプルクラウンをウッドデッキの天井に誘引中:20210727撮影