ダンゴムシが食い尽くして消滅していたタスマニアンエンジェル

去年一本だけ花穂を立ち上げてくれたアカンサスモリス・タスマニアンエンジェル。開花の後ダンゴムシに跡形もなく食べ尽くされ、枯れた花穂の茎だけが、まるで墓標のように立っていた。

ダンゴムシが食べるに任せていた

昨年(2019)6月の開花が下の画像だ。

花が咲いたアカンサスモリス(タスマニアンエンジェル)の小さな株
花の高さは30センチほど:20190602撮影

開花の後、まず萎れ始めた花がダンゴムシに食べられ、やがて葉っぱも全て食い尽くされてしまった。

アカンサスモリスが休眠期に入り、葉が枯れ始めたことをダンゴムシは察知したのかもしれない。
下は齧り痕のついた最後の1枚の葉っぱだ。ひょろひょろ立っている棒は枯れて乾燥した茎。

ダンゴムシに食べられたアカンサスモリス
全てをダンゴムシが食べ尽くす:20190816撮影

ここに、アカンサスモリスがあることの目印に、茎はそのまま置いておいた。

(地上部が姿を消した頃、根が生きているか見てみようと思ったことがある。掘りかけた途端、ニホンカナヘビが地中から慌てて飛び出し逃げていった。なんだか申し訳なくて掘るのを断念。地中の平和を乱す乱暴者になった気分。)

9月中旬、枯れた茎の足元から出てきた2つの新芽を発見。(周りに伸びてきているのはトキワツユクサ)

休眠していたアカンサスモリスに新芽が地面から顔を出した
9月、ニョキッと新芽が出現:20190901撮影

葉が元気よく展開し始めたが、タスマニアンエンジェルの特徴的な白い斑がない。

アカンサスモリス・タスマニアンエンジェルの新芽には斑がない
新葉が展開したが緑一色だ:20190913撮影

その後も葉が少しづつ増え、10月に入って出てきた葉に、やっとかすかな白い部分が出現。

5枚目くらいの葉から少し黄色い部分が現れた
うっすら斑が入り始めた:20191006撮影

アカンサスモリスは寒さに強い。このころにはタスマニアンエンジェルの特徴的な模様がはっきり現れた。

冬になり、斑がくっきりコントラストを強めたタスマニアンエンジェル
霜にもビクともしない:20200106撮影

そして、5月、2つの花穂が出てきた。

花穂が見えてきたアカンサスモリス・タスマニアンエンジェル
今年は花が2つ:20200510撮影

一番上の去年の画像と比べると、倍ほどには育ったか。まずはこの場所を気に入ってくれたようだ。

このエンジェルのために少し花壇を広げてみようか。