完全放任でOK?:手間なしのジャーマンアイリス

2016年に引っ越してきた際、旺盛に茂るオシロイバナの陰でひっそり生き延びていたジャーマンアイリス。2017年に株分けして数カ所に植えたところ、それぞれの場所で群生中である。

草薮の中でもへっちゃら

今年もジャーマンアイリスが一斉に開花。下の株は朝から午後3時ごろまで日が当たる東の庭の株だ。

ジャーマンアイリスと菜の花
庭のあちこちで勝手に増殖中:20200430撮影

2年前2018年の5月では花穂1本だけの一株から2年でこの状況。増殖力がハンパないのである。

ジャーマンアイリスは背の高い植物なので、他の植物が繁茂してもビクともしない。

スズメノエンドウと一緒に咲くジャーマンアイリス
スズメノエンドウと蕾菜の花とともに:20200430撮影

草をかき分けると昆虫も様々生息しているが、特に被害を受けている様子はないようだ。

美しいのは花も葉も

花弁3枚が上向きに、残り3枚が下向きに、おまけにヒゲまで生えている。ユニークな花だが優美でもある。

夕日に透けるジャーマンアイリスの花
見れば見るほど面白い形:20200430撮影

花びらは陽が透けるほどに薄いけれど、同時にとてもしっかりしている。

夕日に輝くジャーマンアイリス
太陽の光が透けて眩しい:20200430撮影

花は数日でしぼみ、同じ茎の次の蕾が順に花開く。

刀身のようにシュッと立ち上がった葉は常緑。一年中爽やかな色彩を楽しめる。毎日なんとなく目を楽しませてくれる植物なのだ。

カラスノエンドウがジャーマンアイリスの葉に影を落とす
一年中、葉の美しさを楽しめる:20200407撮影

季節外れの株分け

昨年12月、管工事のために壊した花壇から掘り出したジャーマンアイリスをいくつかの場所に移植した。株分け時期はもっと早く、秋が良かったみたいだが駄目元である。

くっついた芋というか、球根をぱきっと折り分けて、バラバラにして植えるのだ。

ジャーマンアイリスの株分け
くっついている球根を折り分ける:20191212撮影

作業としては、植える場所を決めたら土を軽くを掘り、アイリスの球根を横に寝かせて埋めもどすだけなのだが。

雑草の中にジャーマンアイリスの球根を植える
ちょっと土を掘ったところに寝かせる:20191214撮影

かける土も、他の植物の根っこ混じりの土をそのまま戻す感じ。腐葉土や肥料もなし。ただ、日当たりは良い場所だ。

ジャーマンアイリスの植え付け
これで植え付け完了:20191214撮影

今年の開花はちょっと無理かもと思っていたら、繁茂する他の植物を物ともせず立派な蕾をつけてくれた。

雑草と一緒に育つジャーマンアイリス
移植1年目で蕾をつけた:20200506撮影

ジャーマンアイリスの世話としては、しぼんだ花の摘み取りと、全て開花を終えた茎の折り取りだけだ。

ただ、勢力拡大が早すぎるので、これからは計画的に植え替えなり、間引きなりを行うべきなのかもしれない。