先住猫=A群、元野良猫軍団=B群、なのだ

大分市の高崎山の猿の群れの呼称を真似したわけではないが、我が家では先住猫(エド&みかん)をA群、元野良猫(キコ、ソックス、クロエ、茶々)をB群と呼んでいる。

B群を6月末に家猫にしてはや半年、今ではA群B群をほとんどの時間同じスペースに置いている。
A群、B群はそれぞれの猫団子で眠る。一緒に遊ぶこともない。噛み合うような喧嘩はしないのだが、まだちょっと居心地悪そうに同居している。

たった2匹のA群(エド・みかん)

A群その1:悠々自適のぽっちゃりエド♂

年の功なのか、B群との同居に動じるそぶりを見せないのがエド。ご飯もトイレもいつもと変わりなく、彼らに「シャー」を発したところを見たことがない。

片足を上げてこちらを見るキジ猫(ぽっちゃり猫)
ぽっちゃりすぎて毛づくろいが大変:20180926撮影

子猫の時に麻痺していた右前足に力が入らないのか、去年ごろからヒョコヒョコ歩くようになり(獣医さんの診察によると痛みはないとのこと)、ウンチングラン(トイレの後に急にダッシュすること)以外に走ることはまずない。廊下をゆっくり行き来する姿を見ているせいか、遊び盛りのB群たちのじゃれかかりが一切ない。もしかするとそれが良いのかもしれない。

A群その2:イライラみかん♀

6匹の中で一番ストレスを感じているのがみかん。先月予防注射の際の体重測定で少し軽くなっていた。
もともとご飯に対してこれは嫌、こっちは食べ飽きたと口うるさい(とにかくよく啼く)猫なのだ。気に入らないご飯が出るとぴょんと跳ねてお皿の前から一度去り、そして数分後またご飯コールを繰り返す。気に入ったご飯が出てやっと食べようとしても、B群の姿が目に入ると機嫌を損ねて飛び逃げてしまう。

赤い首輪をした三毛猫(mikeneko,cat)
依然としてご機嫌ナナメのみかん:20181113撮影

彼らが近くに来ると「ウ〜」と「シャー」を発し、落ち着かずにあちらこちらを歩いたり、高いところを陣取ってジッ(気配を消している?)としていたり、イライラ感ひしひし。
さらにまずいことに、みかんが廊下を歩いていると、子猫たちだけでなくキコまでがじゃれついてみかんのキモチを逆撫でするのである。

みかんがちょっと不憫なので、家人が留守するときと就寝時には、なるべくB群を猫部屋へ誘導して隔離するようにしている。救いはB群がみかんの威嚇に応じないこと。唸られたらサッと身を引いてくれるのでありがたいのである。

多勢のB群:単独行動はまだ苦手

猫部屋からほぼフリーになって2ヶ月、廊下を全力疾走し、カーテンを登り(キコを除く)、本棚から本を叩き落とし、光ケーブルを断線させ、コタツの中から家人の足を攻撃するのを日課にしている。(来客は厚めの靴下を装着のこと)

下は、まだ子猫子猫していたクロエ、ソックス、茶々と、ほっそりしていた頃のキコだ。テリトリーはケージ→6畳部屋→家全体と拡大。子猫3匹もキコも体重が増えた。

ケージの中の野良猫一家
保護1ヶ月後、家猫修行中の頃のB群(キコ、ソックス、茶々、クロエ):20180730撮影

B群その1:飄々とした愛嬌者、ソックス♂

ソックスは怖いもの知らず。
捕獲当日、母猫キコが捕獲器に閉じ込められたのを目視しているにもかかわらず、3メートルほど離れた捕獲器にトコトコ入って捕まった。捕獲2日後には抱っこも平気というツワモノ。

去勢手術時に迎えに行くと、怖がっている様子は全くなくケージの中で香箱座りしたまま運ばれてきた。

目を見開いたハチワレ猫
ソックスはいつだって好奇心いっぱい:20181112撮影

B群の他のメンバーは、1匹になると落ち着きをなくすが、ソックスだけは平気である。
B群の家猫修行の期間中、進捗のなさのやり切れない雰囲気を和ませてくれたのがソックスなのだ。

B群その2:盗み食いのクロエ♀はワイルドな猫なのだ。

ソックスとは対照的に、家猫化に一番手間取ったのがクロエ。今でも撫でるときには細心の注意が必要だ。ボール遊びが大好きで、転がすと咥えてきてもう一度投げろと催促する。

逆光の黒猫
クロエは高いところが大好き:20181204撮影

ちょっとつり上がった黄金色の瞳が野生的な美人(家族の欲目が入っている)だ。胸元と下腹部の白い毛がアクセントなのだが、お腹の白毛はあまり見せてくれない。いつかはヘソ天で寝る姿を激写したいのだが。

シーバの袋を食い破る黒猫
クロエ、シーバを盗む:20181202撮影

食い意地がはっているわけではないのだが、盗み食いのスリルがたまらないらしく、キャットフードの外袋からでも掻き破って食い散らかす趣味がある。以前マタタビの袋を食い破った猫はいたが、キャットフードの袋を咥えて逃げる猫はクロエが初めてである。
ブリキ缶の中にフードを収納してから被害がなくなった。

B群その3:おっとりお茶々♀

少し小柄なキジ猫お茶々は引っ込み思案。未だにちょっと怖がりではあるがご飯の時にはスリスリすりついて挨拶してくれるし、お尻をガシガシ撫でられるのも好きみたいだ。おもちゃも大好きなのだが、ソックスとクロエの勢いの良さに押され気味。ただ、ネズミ型の猫じゃらしにだけは誰にも譲らないこだわりを見せる。

窓ガラスのそばのキジ猫
窓ガラスの前のおっとりお茶々:20181204

他のB群メンバーが筋肉質なのに対し、茶々の体は柔らかい。一番抱き心地が良い猫なのだ。

B群その4:遊びを覚えた母猫キコ、意外と美人?

最近やっとご飯の食べ方に余裕が出てきた。
わざわざご飯から離れたところに座って、くださいなと目で訴える。お皿を自分のところに持ってきてもらうのが好きなのだ。食べ始めてもちょっと口をつけてお皿を離れ、また戻ってきて食べたりする。体重が増えてがっしり固い体になった。

キャットタワーの上で香箱座りをするキジ猫
キコ、よく見るとアイラインバッチリの美人さん?:20181204撮影

現在は子供達と一緒になって猫じゃらしを追いかけ回し、半年前とは別の猫のような無邪気さを見せる。
ただやっぱり他のメンバーの姿が見えないと不安になるらしく、子猫たちが猫部屋に入り、自分だけが居間に取り残されていることに気づくと慌てるのだ。
これはソックス以外の他の子猫も同様で、とにかくハッと我に返って焦り、この時だけは彼らの「怖いよ〜(シャー)」を聞くことができる。

ケージの中のダンボールに寝る猫
南向きの猫部屋はサンルーム状態:20181208撮影

上の画像の中央にいるのが母猫キコ。ケージ(常時開けっ放し)の最下段に置いているダンボールの上でくつろぎ中。
ケージの外に寝ているのは先住ネコの「エド」。この日は猫部屋の窓辺に日光浴にやってきていた。キコはエドにいつもそっと近づいて行く。

撮影をしていると、ソックスがサイコロダンボールハウスの穴から、なぜか逆さに顔を出した。

実はクロエがエドの左横に寝そべっている。闖入者が気に食わないらしく、最初エドの頭をポコポコ猫パンチしていたのだが、動じないのに諦めて一緒に寝てしまった。

キャットウォークを作ろうと思うのだ

みかんとB群の関係を考慮し、現在キャットウォークを思案中。猫の落ち着く居場所をもう少し増やそうと思うのだ。群れの解消は難しいかもしれないが、みかんが「ウ〜」と「シャー」を発しなくても良いような環境をどうにか作らねば。