ヤモリを食べなくなったキコ
部屋の隅にB群猫たちが集まっている。何事かとのぞいてみると、瀕死のヤモリを取り囲んでいた。野良猫時代のキコにとって貴重な食料だったはずのヤモリ。でも今、家猫キコにはご飯ではなくなったみたいだ。
瀕死のヤモリを見つめる3匹
散々弄んだ後らしい。すでに弱り切ってしまった小さなヤモリを見つめている3匹である。所有権はキコにあるらしく、ソックスとクロエは手を出せないようだ。

そっとくわえてひっくり返したり、ちょいちょい触ったりするキコを子供たちは離れたところから見つめている。

そろそろ取り上げようと近づくと、キコが久しぶりの「シャー」を聞かせてくれた。おもちゃを取り上げても「シャー」はないので、むかし大切に食べていたヤモリにはやっぱり執着があるのだな。

様子を見ていたが、食べる様子はない。いつまでも部屋に置いておくわけにはいかないので、猫たちにちょっと退いてもらい、瀕死のヤモリを屋外へ連れ出した。おそらくアリたちがすぐに集結するだろう。
ヤモリには尻尾がついてなかった。尻尾だけ食べたのかな。家の中のどこかに落ちているのかな。落ち着かない。
茶々が再び赤ちゃん返り
その後、キコをブラッシングしていると、茶々もブラッシングをねだりにやって来て、2匹並べて交互にブラッシング。
2匹くっついてのグルグル合奏が始まり、ママの横ですっかり子猫気分になった茶々が、キコのお腹を弄り始めた。

茶々は2018年4月生まれの猫、もう2歳。
それでも時々こうして赤ちゃん返りをしてしまう。
チュパチュパ大きな音を立てながらママのお乳を吸うことしばし。そのうちキコがあっさり立ち上がっていってしまい、取り残された茶々は口元に違和感があるのか舌をペロペロ出し入れしていた。

クロエもソックスも、今でもキコ母さんによく甘えるけれど、お乳を吸うのは茶々だけだ。このチュパチュパが原因でキコのお乳まわりは今でも禿げている。もちろんお乳は全然出てないはずだ。
茶々のチュパチュパがいつまで続くかわからないが、キコも母猫気分を楽しんでいるようだし、濃密なコミュニケーション手段として機能しているなら心配することでもないだろう。