ウンチが硬いから便秘するのか、便秘するからカチコチになるのか・・

異常はゲロから始まった。

12月18日:お昼前に寝床から這い出した三毛猫みかん、起き抜けに水分たっぷりのパウチのご飯を食べて、即ゲロをした。

その後水だけのゲロをもう一度して、今度は歩き回りながら泡だけのゲロを3カ所にした。

ゲロの掃除しながら彼女の後を追うと、ニャウニャウ鳴きつつさらに家中を歩き回り、不意に立ち止まって廊下でウンチングポーズをした。そそして彼女の肛門から、サラリとした茶色い液便がポタリと一滴。

さらに3部屋を巡って液便を落とすこと十数箇所。これは尋常じゃない。病院行き決定である。

行きつけの病院に予約をするも診察は3時間後。

彼女はウニャニャやらシャーやら唸っていたが、そのうち日当たりの良い窓際の段ボールベッドで寝てしまった。彼女に頭をくっつけるとゴロゴロ喉を鳴らすけれど、きっといくらかは不快に違いない。早く来ないかな、診療時間。

レントゲンに整列したウンチが写っていた

診察前の体重測定と検温のために診察台に上がったみかんの肛門は妙に突き出していて、肛門腺のあたりに5ミリほど白い物がくっついている。看護師さんがその状況をまず撮影。体温は正常、体重は以前より100g減。大丈夫か?みかん。体温計にくっついたウンチはそのまま検査へ。

触診で体内のウンチの存在を確認したのち、原因を探るべくレントゲン撮影となった。

レントゲン写真には、腸の中に一列に並んだ大量のウンチが写っていた。

便秘の原因によくある骨盤狭窄はないとのことで一安心。けれど仙骨の先端が欠けていることが判明。これが排便困難に影響している可能性があるそうだ。

三毛猫みかんには尻尾がない。彼女は乳飲み猫だった時にカラスにお尻を突かれて尻尾は腐り落ちたのだ。

お尻も化膿してひどく腫れ上がり、排便排尿の機能喪失が懸念された。さいわいお尻が助かって退院したのだが、彼女の肛門の位置は微妙に横にずれている。

今回は摘便処置をしていただき、すっきりしたお腹で帰宅。少しご飯を食べた後すぐに寝てしまった。お疲れ様、みかん。

座布団の上でお尻を舐める三毛猫
帰宅してからもなんだかお尻が気になる:20231218撮影

ロイヤルカナン猫用 消化器サポート(可溶性繊維)

三毛猫みかんは偏食である。ドライフードはいりこ風味(いりこ自体はあまり食べない)が好きで、チャオ焼かつおが好き。他の4匹が夢中になるチュールはあんまり好きじゃない。

病院で猫のお腹の調子をサポートするヒルズの療養食サンプルをいただいた。朝ごはんに出してみたけれどイマイチ食いつきが良くない。さて、どうしたものか。

ホームセンターのペットコーナーに出向き、便秘猫用のフードを吟味したのち、「ロイヤルカナン猫用 消化器サポート(可溶性繊維)」500gを買ってきた。

以前、尿道閉塞で会陰尿道瘻設置術をした猫にロイヤルカナンの療養食を食べさせていた際、当時いた全猫が好んで食べていたのを思い出したのだ。

早速開封してお皿に盛ると、みかんがボリボリ食べるではないか。よかったよかった。

ロイヤルカナンの療養食を食べる三毛猫
ロイヤルカナンの療養食はよく食べてくれる:20231230

このドライフードは値段が高いけれど、摘便で通院するよりはマシである。この療養食を彼女用メインメニューにして様子を見るつもりだ。

追記:療養食に変えて便秘解消しました

三毛猫みかんのドライフードをロイヤルカナンの療養食に変えてから、彼女のウンチが変化した。

今まで、彼女のウンチには水分が乏しく、弾力のないカチコチのものが兎の糞のようにバラバラに排出されていた。それがロイヤルカナンの「消化器サポート(可溶性繊維)」に変えてすぐに、他の猫たちのウンチのように概ね一続きで出るようになった。弾力性もある。

このドライフードを彼女のメインメニューにして、1日に一本だけ「チャオ焼かつお」を供することにする。

三毛猫みかん
控えめながら撫で撫でを要求中:20231230撮影