左から、シャインマスカット・アルプス乙女・大豊・ニコニコット・ジャンボパープル

3/16日に自家受粉する果樹を5種を鉢植えにした。1年か2年鉢で育てて、そのうち3鉢は地植えを考えている。

購入した苗木は下画像の左から

葡萄・・・「シャインマスカット」自根1年生

リンゴ・・・「アルプス乙女」わい性台木 接木苗1年生

柿・・・完全甘柿「大豊」接木苗1年生

杏・・・「ニコニコット」接木苗1年生

プルーン・・・「ジャンボパープル」接木苗1年生

果樹苗5種
左から、葡萄、リンゴ、柿、杏、プルーン:20230316撮影

自根苗「シャインマスカット」は鉢植えで過保護に

並んでいた接木苗より随分と安い価格で販売されていた。接木苗より病気に弱いかもしれない。雨に当てずにウッドデッキの屋根下にで過保護に育てるつもりだ。

鉢管理にする理由はもう一つあって、我が家には既に2本の葡萄(ヒムロッドシードレス、安芸クイーン)が大きく育っている。植えるスペースがないのだ。

双方、7年目に入る。ヒムロッドはこの数年100房を超えて収穫。安芸クイーンは房数が少なく、おまけになぜか熟さず固いまま萎れていくという状況。今年もう一年安芸クイーンの様子を見て、不調のようならば今回入手したシャインマスカットを接木するのも良いかもしれない。

シャインマスカットは種苗法登録されている品種だが、我が家は農業者ではないし、自宅のグリーンカーテンとして育てている葡萄に接木するのは趣味の範囲の自家増殖なので大丈夫らしい。

地植えの2本は無農薬・無肥料でスクスク伸びているが、鉢栽培のシャインマスカットには肥料をあげないといけないな。7号スリット鉢から始めて鉢増ししていく予定だ。

春分の日3/21現在、芽がふっくらしてきた。先輩のヒムロッドは本日新芽が展開を始めた。安芸クイーンはまだ。シャインマスカットの方が一足先に芽吹きそうだ。

シャインマスカットの新芽
鉢植えシャインマスカットはそろそろ芽吹きそうだ:20230321

リンゴ「アルプス乙女」のわい性台木接木苗

矮性台木に接木されたアルプス乙女の1年生の苗。接木箇所が大きな瘤になっている。我が家には矮性台木に接木されたグラニー・スミスがあるが、こんな瘤があったっけ?

YDアルプス乙女の接木箇所の瘤
接木箇所がゴツゴツしたコブになっている:20230319

グラニー・スミスは2017年に地植えした。毎年わずかだが花をつけるようになったが、相棒のローズ・パール(こちらはマルバカイドウが台木、同年に地植え)が咲かない。おまけに、エスパリエ仕立てを目指しているローズパールに昨年夏剪定を行ったところ、枯れ始めたようなのだ。持ち直してくれれば良いが。

今回のアルプス乙女は、先輩リンゴたちの受粉木としても期待している。こちらもシャンマスカット同様、ウッドデッキに置くつもりでいる。こちらは雨を避けるためではなく、夏の熱射を避けるため。ポリカ屋根で若干光がやわらぐし、葡萄が明るい影を作ってくれる。

リンゴにも7号のスリット鉢を用意していたが、根が土をしっかり掴んで細長いポットの形をキープ。土を落とさないと納まりそうにない。

リンゴの苗とスリット鉢
約8.6L容量の7号スリット鉢とほぼ同じ背丈の土:20230316撮影

頃合いの鉢を探して、ポポーが植っていた果実ポットを空けた。ポポーは一回り大きな果実ポットに引越しだ。

果実ポットには鉢底石を入れずに防草シートを置いて鉢いっぱいに土を入れる。

防草シートを鉢底に敷く
鉢底石なしで土を入れる:20230316
アルプス乙女の苗の根
根土を壊さないように大きめの鉢に植える:20230316撮影

3/21現在、新芽が動き出している。

アルプス乙女の芽吹き
アルプス乙女の芽吹き:20230321

地植えの2本はの幹はカミキリムシの被害で傷だらけだし、葉はイモ虫たち(キバラケンモンやリンゴケンモン、モンクロギンシャチホコ)に大人気だ。ウッドデッキの屋根下暮らしになるアルプス乙女に果たして虫がやってくるのか気になるところだ。

柿:「大豊」は自家受粉する完全甘柿

柿は初めて育てる。暖かな地方での栽培に向くという甘柿に絞り、もちろん自家受粉。この二つを満たす品種が「大豊」だった。単為結果力が強く、周囲に受粉木がなければ種無しの果実ができるらしい。50メートルほどの距離に一本ある。これは「周囲」になるのかな?

こちらは2年、鉢で小さく育てて、3年目に地植えするつもりで10号スリット鉢に植えている。

しっかしした芽が確認できるが、3/21現在、まだ動く気配はない。

柿、大豊の新芽
柿、大豊の芽吹きはまだだ:20230321

ニコニコット:自家受粉する生食向きの杏

以前住んでいた家の近くの空き地で、手入れされていない杏の木が毎年鈴なりに実をつけていた。そのせいで難易度が高くない印象がある。間違っていないことを祈りながら購入。

前述の杏は酸味が強く、果実酒などに加工が必要だったが、自宅で育てるにあたって生食に向き、一本でなる品種に絞り込んで「おひさまコット」「ニコニコット」の間でものすごく迷った。どちらも自家結実性は極めて強い。それに我が家やご近所にある梅の花でも受粉できるらしい。

おひさまコットは、果実が110から120gほどで裂果が極めて少なく、ph3.9で糖度12%ほど、収穫量は多い。

ニコニコットは、90gほどで裂果が少なく、ph4.3で糖度13%ほど、収穫量は極めて多いとある。

悩んだ末、糖度が高く酸味が少ないニコニコットを選んだ。杏の収穫盛期は6月下旬。この時期に生食ができる果実があるのはとても嬉しい。

購入した時点で新芽に緑が見えていたニコニコット。3/21時点で元気に新芽が動き始めた。10号スリット鉢に植えて、いずれ地植えを考えている。

杏ニコニコットの芽吹き
ニコニコットの芽吹き:20230321

プルーン:「ジャンボパープル」は受粉木があった方が良いらしい・・・・

プルーンも初めて迎える。ジャンボパープルは80〜100gの果実となる品種。自家結実生があり一本でも実がなる。一本で、「も」だ。どうやら受粉木があった方が収穫量が上がるらしい。

スリット7号鉢に植えて、鉢で育てるか地植えするか、まだ決めていない。

相棒がいなくてちょっと寂しいのか、3/21現在、芽が動く気配のないプルーンである。果実が少なくても良いからね、と声がけして様子を見る。がんばれ、プルーン。

プルーン:ジャンボパープル1年目の苗
プルーン はまだ芽が動く気配がない:20230321

顆粒HB-101入りのブレンド土を使う

今回、鉢植えするにあたって、土をブレンドする気力がなく、全て下画像の果樹の土を使った。

顆粒HB-101入りの果樹・花木・庭木の土
全部これで植えてみる:20230316撮影

上記の5鉢は、春分の日の雨音をウッドデッキの屋根下で聴いている。