一生、飢えることだけはさせないと約束したのだ
キコは2018年春まで野良猫で、その年の6月に彼女が運んできた子猫ともども捕獲された。
鋭い眼差しで威嚇する彼女に、ご飯だけは提供できるからと、とりあえず日本語で言った。
4年前に捕獲されたウッドデッキでヘソ天
下が、4年目のキコである。春の風に吹かれて昼寝中。野良時代はほっそりしていたキコだが、現在どうみてもぽっちゃりだ。
彼女は授乳期間中(子猫たちは生後3ヶ月ぐらいだった)に避妊手術をしたのだが、以前やっぱり授乳期間中に手術をした雌が丸々と太ってしまった。もしかすると手術のタイミングかもしれない。ホルモンの関係とか。
近距離で寝顔を撮るべく、そろりそろりと近づいたが、気配を察して目覚めてしまった。「何だ、お前か」という感じにこちらをみて、そのままグイ〜と伸びをした。
(先日ウッドデッキを再塗装したのだが、猫部屋に使っているこの部分だけは未塗装。猫たちが走り回るせいで、さらに塗装が剥げてきている。塗り直したいが、そうなると数日間は猫立ち入り禁止となる。どうすべきか思案中。)
キコにかまっていると、ソックスがきてママに挨拶。
まだ眠たげなキコ。
顔のアップを一枚撮らせてくれたらもう邪魔しないよ。
そして、パチリと近距離撮影。
家猫になったキコは、カリカリよりもパウチのご飯が好きで、スリッカーブラシが好きで、お尻をモミモミされるのが好きで、顔をマッサージされるのが好きだ。
膝に乗るのは嫌いで、お医者さんも嫌いで、もちろんキャリーバッグは大嫌い。
キコはイリコと鰹節が大好きで、でも催促しないとなかなかお皿に乗らないので、どうしても食べたい時には人間がキッチンにいるタイミングを見計らい、廊下から声をかければ良いということを学んだ。
猫小屋で外の空気と陽の光を楽しめるけれど、外の世界を自由に歩くことはできない。それでいいかな?キコ。
他の猫たちも、いいかな?