でも、綺麗な蛾なんだ。成虫も幼虫も
ずんぐりしててモフモフで、鮮やかな黄緑色に茶の縁取りのあるヒロヘリアオイラガ。まず、成虫がやってきた。そして当然幼虫もやってきた。
梅の葉にウジャウジャと幼虫が
東の庭の梅である。手の届かない高所に虫食い葉をがあるようなのでとりあえず、撮影しておいた。
夜、パソコンに取り込んで拡大表示すると、密集していたのは特徴的な突起を持つ芋虫。
イラガである。触ると甚大な被害を被ることになる毒虫である。
2週間前に、ヒロヘリアオイラガの成虫を撮影していた
心当たりがある。2週間前にヒロヘリアオイラガの成虫が2匹!ウッドデッキにいたのだ。
ヒロヘリアオイラガは頭部と腕がモフモフした蛾で、鮮やかな黄緑と茶の取り合わせもなかなか綺麗なのだ。
とまっているときには三角シルエット。お尻の方から見ると丸っこいお腹をしている。
成虫になると毒はないらしいので、安心して至近距離から撮影もできる。
でも、やっぱり産卵していたか・・・。
翌日、幼虫がすでに散開していた
幼虫は電気虫と呼ばれるらしい。人間が刺されるとビリビリと電気が走るように痛いらしい。それは困る。当方アレルギー体質だし・・・。
カマキリなどが天敵らしいが、芋虫全部を完食するのは無理だと思うので、駆除することにした。
1枚目の写真の翌日、作業にかかったのだが、たった1日でなんだか大きくなっている。それに広く散らばっていた。
幼虫のついた枝を切り落として、下に広げたビニール袋に落としていく。周囲の枝も念のために落とした。
ヒロヘリアオイラガの幼虫は、チャドクガなどの幼虫と違い、死んでしまうと刺さなくなるというので、袋の中にキンチョールを吹き込んだ。
台風明けの朝、猫小屋に終齢幼虫が!
でも、やっぱり生き抜いた個体がいたのだな。駆除作業から2週間後、台風の翌朝猫小屋の片付けをしていると、蛍光黄緑のイガイガした幼虫が床を歩いていた。
立派に育ったヒロヘリアオイラガの終齢幼虫だ。繭を作る場所を探しているのか?
猫がちょっかいを出すと危ないので、即、紙コップで身柄を確保。
1匹だけだし、繭になるところも見てみたいので、ネコ小屋から離れた場所にある、もう一本の梅の木の幹に置いてみた。
庭でみかけるカマキリやアシナガバチ、サシガメに食べられるかもしれないが。
夕方、再びウッドデッキに
その日の夕方のこと。ヒロヘリアオイラガの幼虫が再びウッドデッキを歩いていた。つかまらせた梅の木が近いので、同じ幼虫だろう。
なんだか、タワシみたいだな。
猫小屋からかなり距離があるし、私が気をつければいいだけだし、このままほっておくことにした。
ただ、近くの雨樋にはアマガエルが1匹張り付いている。
すぐそばの外壁にはメスのコカマキリがいる。
無事に蛹になれるかはわからない。
追記、ヒロヘリアオイラガ幼虫、死す
前日に見かけた場所から1メートルほど離れた場所で死んでいた。死因は外傷のようだ。
傷を負って10センチほど移動した跡が残っていた。襲った何者かは毒があるので食べなかったのかな?
近くにいた生き物は、上記のニホンアマガエルと、コカマキリと、この幼虫が死んでいたちょうど真上の葡萄の枝を寝ぐらにしているスズメたちだ。
スズメかな?