我が家はカラスのナワバリの中
庭を見下ろす位置に立つ電柱のてっぺんは、この辺りをナワバリにするカラスの見張り台になっている。
ある日、庭に黒い羽がひらりと落ちていたので猫じゃらしとしてありがたく使わせてもらった。
ナワバリの警戒:見張り台のカラス
我が家も幾重にも重なった各種の動物たちのナワバリの一部である。今のところこちらが認識しているのは猫のナワバリと、カラスのナワバリ。
カラスについては子供の頃にシートン動物記や椋鳩十の本を読んでいた影響か、嫌悪感が全くない自分である。
下の写真のカラスが、おそらく今回のカラス羽の贈り主。
この時、「カラスくんだ〜」と見上げて写真を撮っていたところ、怪しいヤツだと警戒されたか飛び去られてしまった。
兄妹猫、カラス羽じゃらしをクンクン
羽ペンにしてもいいような立派な羽である。
羽を拾うところを外ケージの中から興味津々眺めていたB群猫にそのまま提供してみた。
最初はおっかなびっくり慎重に匂いを嗅いでいた、茶々、ソックス、クロエ(写真の左端にクロエのヒゲが写ってます。)の3匹。
ソックス曰く「これはおもちゃだ!」
一番最初に「おもちゃだ」と認識したのはソックス。独り占めしてナメナメ・カミカミ攻撃開始だ。
茶々もクロエもカラス羽に手を出したいのだが、ソックスが有頂天になりすぎて近づけないのであった。
戦うクロエちゃん
ソックスが飽きたところでクロエにカラス羽を提供。
他の誰かが取りに来ないかキョロキョロ。
猫はおもちゃを巡って微妙に他猫に遠慮するところがあるのだ。
誰もこちらを見ていないことを確認したら、いきなりガブっとかじりついた。
クロエは鼻先に羽を持っていくとパシパシ叩き回すのだが、お腹を羽でひらっと触ると、ヒャっとばかりに後ろに飛び退く。
なんだか遊んでいるというよりも、戦っている感が漂う。
そうだった、クロエは超のつくビビリ猫なのだ。
お茶々はお手玉
そのあとお茶々は?と探すと、待ちくたびれたのか外ケージに出てしまっていた。
そして深夜、ゴソゴソパタパタという音が。
なにごと?と常夜灯の乏しい明かりのもとで音の主を探ると、躍り上がるように後ろ足で立ち上がり、両前脚で羽を抱え投げたりしているお茶々の姿が。
カラス羽でひっそり一人遊びのお茶々であった。
ガビガビカラス羽
猫たちがひとしきり遊んだ後、カラス羽じゃらしを回収。
艶やかで美しかった黒羽が、噛みおられ、乾いた唾液でガビガビだ。どうやら猫たち楽しんでくれたようである。