売れ残りそうだったHome&Garden
2017年5月に購入してから6年庭を彩ってくれたピンク色の薔薇ホーム&ガーデンに根頭癌腫が発覚。この冬、最後の花を愛でてのち、庭から掘り出した。
枝ぶりが悪すぎて輪ゴムでたわめられていた
6年前の5月のこと。前年に庭つき一軒家に越してきて、庭はガラ空き。何を植えようかと夢膨らませている時にホームセンターでこのバラに出会った。
この頃、憧れのバラ栽培を始めるべく初心者向きの育てやすいバラを探していて、数冊読んだバラの本のいずれも、ホーム&ガーデンのタフさに太鼓判を推していた。
店頭に並ぶバラ苗の中で群を抜いて枝ぶりのひどい苗があって、株元から低い角度で放射状に出た2本の枝を太いゴムで束ねられ、株元に亀裂ができていた。数日して店に行くと随分と数を減らしたバラの中にこのホーム&ガーデンも残っていて、前より株元の亀裂が広がっていた。ゴムを外してやりたいけど、商品に手は出せない。
そばに枝ぶりの良い別のホーム&ガーデンも並んでいたので、このバラが買われるのはまだ後になるだろう。売れ残ることもあり得る。
枝ぶりに目をつぶれば、このバラも開き始めたピンクの花が愛らしく、蕾もたくさんある。亀裂が入った枝だって、まだ照り葉はまだツヤツヤだ。
結局このバラを連れ帰った。ゴムを取り去ると地面から低く伸びた、2本の枝の角度は120度もあた。やがて亀裂は無事に塞がり、それから6年間、庭を彩ってくれた。
根頭がん腫発病
昨年2022年春も桃色の花を楽しませてくれたのだが、今から振り返ると花数が少なかった。それにたぶん、シュートがなかった。

そして秋になって株元にゴツゴツした隆起があることに気づいた。
このコブ、捻るとぽろっと落ちる。これが噂の癌腫かと愕然とする。いつからあったのか。

2021年6月に、ゴマダラカミキリに根元に大穴を開けられた際の写真を見返したが、顕著な瘤はないようだ。
病気を引き起こす菌は土中にあり、株元の傷口から感染することがあるということから、もしかするとカミキリムシの二次被害かもしれない。
ホーム&ガーデンの秋の花は厳冬期まで枝先に残り、味気ない庭がそこだけ華やかになる。艶やかなこの花を処分するのはとても寂しい。

けれど、このすぐすぐそばにはクイーンエリザベスがあり、その逆となりには樹齢60年ほどの枝垂れ梅がようやっと存えて毎年の花をつけている。抜かないといけない。
年明け、最後の花にサヨナラを言って掘り起こした。根にはゴツゴツと腫瘤があり、これを見て間違いなく根頭がん腫だと諦めがついた。根は梅の古木に向かって伸びていて、感染は免れないかもしれない。

梅のすぐ近くには葡萄の安芸クイーンがあり、こちらも根頭癌腫に感染するが、どうやらバラ科の菌とは別種らしい。
ホーム&ガーデンがいた場所には、感染しないという単子葉植物を植えるつもりだ。多分、ジャーマンアイリスを。



