鍵がかかっていないタイミングを認識?

好奇心が猫一倍旺盛な雄猫ソックスは、前々から掃き出し窓をどうにかして開けようとチャレンジを繰り返していた。後ろ足で立ち上がりクレセント錠や窓の引き手部分に前足をかけている姿を度々目撃していたが、今回、人が外にいる時が狙い目と気づいてしまったかもしれない。

仕事猫ソックス、白手袋は常に装着

外ケージへ通じる猫ドアのそばで、キャスター付きの椅子の足を枕に寝そべるのは、ソックスの日課の1つ。
こちらに投げ出してる手足は、先っぽだけちょっと白い。
この手が曲者なのである。

椅子のキャスターを枕に寝そべる猫
ソックスの定位置の1つなのだ:20200628撮影

そしてとにかく研究熱心。
人間がサッシを開ける前に、クレセント錠を解除するところを観察して、ひとりで時々触っている。

サッシのクレセント錠を調査中の猫
とにかく触りまくる:20200616撮影

錠を開けた後に、人間が手を掛ける場所もしっかり覚えている。

後ろ足で立ち上がりサッシを開けよう試みる猫
人間が手をかける場所を調査中:20200616撮影

カタカタカタカタと音を立てながら、日夜頑張ってきたソックスなのである。

背後でカラリとサッシが開いた?

この日、ジョロを持ってウッドデッキに出て、サッシを閉めた。するとちょっと間が空いて、「カラリ」とサッシの開く音が。

振り向くと掃き出し窓が開いている。サッシ開け名猫であるエドか?と思ったら、5センチほどの隙間にソックスの顔があった。

サッシに爪をかけて開ける猫
爪をかけている、器用だ:20200629撮影

爪をサッシにかけたまま固まっているソックス。
予想外に窓あけに成功して当惑しているようだ。

写真を撮った瞬間、シャッター音に視線を上げた。
ハッと、我にかえったようだ。

窓を開けた途端に人間に気づいた猫
ソックスと目があった瞬間:20200629撮影

さっと身を翻し・・・たと思ったら、

窓を開けたところを見つけられて隠れる猫
さっと身を翻した:20200629撮影

すぐに戻って来た。
どうやら、近くにこちらの顔があってビックリしただけらしい。

サッシの隙間から外を覗く猫
すぐに戻って来た:20200629撮影

無邪気に顔をのぞかせて、手を差し出してくるソックスである。

サッシの隙間から手を出す猫
悪びれる気配なしのソックスだ:20200629撮影

ソックスは怒られるとは思っていないのだ

サッシ開けの常習猫であるエドは、窓を開けて外に出るのはいけないことらしいと認識していて、常に人間に見つからないようにことを起こす。例えば別の部屋でサッシが開く音を聞きつけても、ちょっと時間を置いてそっと窓に忍び寄るとか、同じ部屋にいる場合は狸寝入りしている姿を見せるとか。

けれど、ソックスはまだ、脱走すると何が起こるか知らないのである。(すごい剣幕で人間たちが追っかけてくるんだぞソックス。)

なので、人間が見ている前でも堂々と、今度は猫棚の上からの窓開けにチャレンジである。

掃き出し窓に棚から手をかける猫
今度は猫棚からチャレンジ:20200629撮影

かろうじて後ろ足の先っぽだけ引っかかっている。

棚から落ちてしまいそうな猫のお尻
足の先っぽで踏ん張る:20200616撮影

どうしようもない体勢に陥ったソックスは、この後、救助された。