鍵がかかっていないタイミングを認識?
好奇心が猫一倍旺盛な雄猫ソックスは、前々から掃き出し窓をどうにかして開けようとチャレンジを繰り返していた。後ろ足で立ち上がりクレセント錠や窓の引き手部分に前足をかけている姿を度々目撃していたが、今回、人が外にいる時が狙い目と気づいてしまったかもしれない。
仕事猫ソックス、白手袋は常に装着
外ケージへ通じる猫ドアのそばで、キャスター付きの椅子の足を枕に寝そべるのは、ソックスの日課の1つ。
こちらに投げ出してる手足は、先っぽだけちょっと白い。
この手が曲者なのである。
そしてとにかく研究熱心。
人間がサッシを開ける前に、クレセント錠を解除するところを観察して、ひとりで時々触っている。
錠を開けた後に、人間が手を掛ける場所もしっかり覚えている。
カタカタカタカタと音を立てながら、日夜頑張ってきたソックスなのである。
背後でカラリとサッシが開いた?
この日、ジョロを持ってウッドデッキに出て、サッシを閉めた。するとちょっと間が空いて、「カラリ」とサッシの開く音が。
振り向くと掃き出し窓が開いている。サッシ開け名猫であるエドか?と思ったら、5センチほどの隙間にソックスの顔があった。
爪をサッシにかけたまま固まっているソックス。
予想外に窓あけに成功して当惑しているようだ。
写真を撮った瞬間、シャッター音に視線を上げた。
ハッと、我にかえったようだ。
さっと身を翻し・・・たと思ったら、
すぐに戻って来た。
どうやら、近くにこちらの顔があってビックリしただけらしい。
無邪気に顔をのぞかせて、手を差し出してくるソックスである。
ソックスは怒られるとは思っていないのだ
サッシ開けの常習猫であるエドは、窓を開けて外に出るのはいけないことらしいと認識していて、常に人間に見つからないようにことを起こす。例えば別の部屋でサッシが開く音を聞きつけても、ちょっと時間を置いてそっと窓に忍び寄るとか、同じ部屋にいる場合は狸寝入りしている姿を見せるとか。
けれど、ソックスはまだ、脱走すると何が起こるか知らないのである。(すごい剣幕で人間たちが追っかけてくるんだぞソックス。)
なので、人間が見ている前でも堂々と、今度は猫棚の上からの窓開けにチャレンジである。
かろうじて後ろ足の先っぽだけ引っかかっている。
どうしようもない体勢に陥ったソックスは、この後、救助された。