シロバナツユクサとウスイロツユクサ

朝、ツユクサの冴え冴えした青い花が散らばった群生の端っこに白っぽいツユクサの花を見つけた。どうやらアカネコの庭には青と水色と白の、3色のツユクサがあるようなのだ。

油断するとちゃっかり繁茂、元気なツユクサ

東の庭、一日中陽光の途切れぬ場所に、ガザニアと勢力争いをしているツユクサ。互いを押し合いながら繁茂する様子をそのままに楽しんでいる。ガザニアと違い冬には姿を消すが、春になるといつの間にか復活するのだ。

レモン色のガザニアとツユクサの茂み
東の庭にワサワサっと繁茂中:20190819撮影

露草の一途な青

ツユクサのミッキーマウスの耳のような大きな二つの花弁は「これぞ青!」という発色だ。12色クレヨンの青クレヨンのような雑じり気のない「青!」

繁茂するツユクサの青い花
大きな耳のような青い花弁:20190908撮影

青い花は様々あれど、こんなクリアな青を持つ植物は他にはないな、なんて思いながら虫探査モードで草むらを眺めていたら、群生の端っこに白っぽい花があった。

シロバナツユクサとウスイロツユクサ

雨で花弁が痛んでいるだけだろうと近くで見ると元から淡い色の花だった。薄青の花はウスイロツユクサ、白い花をシロバナツユクサと呼ぶらしい。

シロツユクサとウスイロツユクサの花
雨で花弁の色が褪せたわけではないらしい:20190907撮影

花の茎をたどるとシロバナとウスイロはそれぞれ別の株から伸びていた。
シロバナツユクサは花壇ブロックと道路の縁石との間から生えている。ウスイロは花壇の中からだ。

道路にはみ出すように生えているシロツユクサの株
ブロックと道路の境に根付いている:20190908撮影

ツユクサは一年草で、シロバナやウスイロの花の属性はタネの中に固定されているらしい。白い花が作ったタネからは白いツユクサが生まれるのだ。

ツユクサ3色トリオ(ツユクサ、シロツユクサ、シロツユクサ)
それぞれ違う株の花だ:20190908撮影

シロバナの方はアスファルトとコンクリートに伸び出して咲いているので子孫を残せないかもしれない。それぞれの色の花のタネを取っておくべきかな?

白いフワフワ毛:トキワツユクサ??

この庭にはもう一種ツユクサがある。
白い3つの花弁とフワフワ毛が愛らしいツユクサだ。
下の画像は5月に撮影したもの。

トキワツユクサの白い花
ツユクサとは花の形が違う:20190503撮影

こちらはこの時期(9月)どこにも花はない。
枝垂れ梅の葉陰になるためか、葉の色が薄いが生育旺盛、気がつくと領土を拡大している。

トキワツユクサの葉(9月)
すでに花期は終わっっている:20190908撮影

トキワツユクサ(常盤露草)という花かと思ったが、あちらは茎や葉の裏が紫っぽいとか。画像ではどちらも緑色のようなのでトキワツユクサの変種ミドリハカタカラクサかもしれない。

トキワツユクサは「要注意外来生物(外来生物法)」リストに載っている。庭から外に出してはならない植物だ。
敷地の端っこに繁茂しているが幸いなことに隣地はアスファルト舗装された道路。逃げ出す心配はしなくて済みそうだ。