春に向けて少しづつ庭の手入れをしようと外に出たら、モズの早贄を見つけた。
ルリマツリの剪定遅れには理由があって
玄関脇のルリマツリはこの数日の寒波ですっかり葉が傷んでしまった。ルリマツリの地上部は耐寒性が低いため、年末に地表30センチほどにカットするのが我が家の常である。

今年は12月初旬まで、キアシナガバチの女王蜂が逗留していて剪定を日延べした。年末には越冬場所へ移動したので、今週にもバッサリ切る予定だ。

小さな昆虫たちの越冬場所
植木鉢ごと埋め込んで植えてある葡萄の足元には、地にへばりついてスイバの葉が青い。この茂みにはツチイナゴやナナホシテントウ、イタドリハムシがいるはずなので、そっとしておく。

寒さに強い葉蘭とバッドヘアデイ(マンガベ)
星月夜は葉蘭だけあって寒さに強い。夏の日差しに葉が傷んでいる。背後の枯れ枝はノウゼンカズラ。春には芽吹く。

多肉植物の立ち上げ花壇では、こちらもめっぽう寒さに強いバッドヘアデイが元気だ。チラリと右端に映り込んでいるのはアロエ・ストリアツラ。バッドヘアデイほどではないが耐寒性のあるアロエなのだ。

若干の不安があったグレビレア・ピーチアンドクリームも露天で越冬できている。若干葉先に傷みはある。 12月まで蕾が連続して上がってきていたが、流石にこちらは咲ききれずに茶色く乾びた。

ヌマガエルの干物を発見
通路上に枝を張り出してきた、このグレビレアの枝を支柱に固定しようと奮闘中、握っている枝に変なものがくっついているのに気がついて、思わず手を離した。
じっくりと見直して、「おおおおっ」と妙な声が出てしまった。これ、百舌鳥の仕業ですよね。

グッサリと見事な仕事ぶりです。獲物はヌマガエル。新鮮な気がする。
そういえば、昨年の11月下旬に、グレビレアと隣り合うフェイジョアの枝でニホンアマガエルを見たのだった。ヌマガエルも遅い時期まで庭で活動していたのかもしれない。

以前、このフェイジョアの枝にツチイナゴの残骸が引っかかっていて、その時は半信半疑だったが、今回のことで確信した。我が家の庭には百舌鳥が来ている。まだ会ってないけど。
前々から、百舌鳥の早贄がないかと期待して、トゲトゲした枝を持つ裏庭の梅の木を観察していたのだ。下画像の梅の枝、贄を突き刺すのに最適だと思って。

でも、落葉する梅の枝などに獲物を刺したら、横取りされる可能性がある。フェイジョアもグレビレアも常緑で、ツチイナゴもカエルも木の内側に向いた枝に刺さっていた。我が家を縄張りにする百舌鳥は獲物を隠す主義なのかも。
裏庭にはこの時期、スズメやヒヨドリ、メジロがくる。百舌鳥は自分より大柄なヒヨドリも獲物にするらしい。鳥の早贄との遭遇に備えて心の準備をしておかねば。

今は、あのヌマガエルが春までにちゃんと百舌鳥の胃袋に収まるのかが気になる。食料を保管した場所を忘れないでほしい。
2月13日追記
枝からヌマガエルが消えているのに気がついた。ちゃんと食べにきたんだ。これで心置きなくグレビレアの剪定ができる。

冬に早贄をたっぷり食べたオスのモズは歌唱力が上がってメスにモテるとか。そろそろ求愛の囀りが始まる頃。耳をそばだてておこう。