春に向けて少しづつ庭の手入れをしようと外に出たら、モズの早贄を見つけた。

ルリマツリの剪定遅れには理由があって

玄関脇のルリマツリはこの数日の寒波ですっかり葉が傷んでしまった。ルリマツリの地上部は耐寒性が低いため、年末に地表30センチほどにカットするのが我が家の常である。

ルリマツリの冬枯れ
剪定せねば:20250203撮影

今年は12月初旬まで、キアシナガバチの女王蜂が逗留していて剪定を日延べした。年末には越冬場所へ移動したので、今週にもバッサリ切る予定だ。

ルリマツリの茂みにいるキアシナガバチの女王蜂
12月上旬までいたキアシナガバチの女王蜂:20241201撮影

小さな昆虫たちの越冬場所

植木鉢ごと埋め込んで植えてある葡萄の足元には、地にへばりついてスイバの葉が青い。この茂みにはツチイナゴやナナホシテントウ、イタドリハムシがいるはずなので、そっとしておく。

冬の酸葉
何年もここに根付いている酸葉:20250203撮影

寒さに強い葉蘭とバッドヘアデイ(マンガベ)

星月夜は葉蘭だけあって寒さに強い。夏の日差しに葉が傷んでいる。背後の枯れ枝はノウゼンカズラ。春には芽吹く。

葉蘭の星月夜
葉蘭も寒さに強い:20250206撮影

多肉植物の立ち上げ花壇では、こちらもめっぽう寒さに強いバッドヘアデイが元気だ。チラリと右端に映り込んでいるのはアロエ・ストリアツラ。バッドヘアデイほどではないが耐寒性のあるアロエなのだ。

冬のバッドヘアデイ
寒さには強い:20250103撮影

若干の不安があったグレビレア・ピーチアンドクリームも露天で越冬できている。若干葉先に傷みはある。 12月まで蕾が連続して上がってきていたが、流石にこちらは咲ききれずに茶色く乾びた。

冬のグレビレア
花は咲き切らずに枯れている:20250203撮影

ヌマガエルの干物を発見

通路上に枝を張り出してきた、このグレビレアの枝を支柱に固定しようと奮闘中、握っている枝に変なものがくっついているのに気がついて、思わず手を離した。

じっくりと見直して、「おおおおっ」と妙な声が出てしまった。これ、百舌鳥の仕業ですよね。

グレビレアの枝に百舌鳥の早贄(ヌマガエル)
贄はヌマガエル:20250206撮影

グッサリと見事な仕事ぶりです。獲物はヌマガエル。新鮮な気がする。

そういえば、昨年の11月下旬に、グレビレアと隣り合うフェイジョアの枝でニホンアマガエルを見たのだった。ヌマガエルも遅い時期まで庭で活動していたのかもしれない。

11月下旬の雨蛙
フェイジョアの枝にて:20241122撮影

以前、このフェイジョアの枝にツチイナゴの残骸が引っかかっていて、その時は半信半疑だったが、今回のことで確信した。我が家の庭には百舌鳥が来ている。まだ会ってないけど。

前々から、百舌鳥の早贄がないかと期待して、トゲトゲした枝を持つ裏庭の梅の木を観察していたのだ。下画像の梅の枝、贄を突き刺すのに最適だと思って。

トゲトゲした梅の剪定枝
梅の棘のような枝:2023年撮影

でも、落葉する梅の枝などに獲物を刺したら、横取りされる可能性がある。フェイジョアもグレビレアも常緑で、ツチイナゴもカエルも木の内側に向いた枝に刺さっていた。我が家を縄張りにする百舌鳥は獲物を隠す主義なのかも。

裏庭にはこの時期、スズメやヒヨドリ、メジロがくる。百舌鳥は自分より大柄なヒヨドリも獲物にするらしい。鳥の早贄との遭遇に備えて心の準備をしておかねば。

梅の枝に止まる冬のヒヨドリ
ヒヨドリは常連:20250206撮影

今は、あのヌマガエルが春までにちゃんと百舌鳥の胃袋に収まるのかが気になる。食料を保管した場所を忘れないでほしい。

2月13日追記

枝からヌマガエルが消えているのに気がついた。ちゃんと食べにきたんだ。これで心置きなくグレビレアの剪定ができる。

贄が持ち去られたグレビレアの枝
百舌鳥が忘れずに食べにきていた:20250213撮影

冬に早贄をたっぷり食べたオスのモズは歌唱力が上がってメスにモテるとか。そろそろ求愛の囀りが始まる頃。耳をそばだてておこう。