ハスモンヨトウ幼虫が大発生
ハスモンヨトウの最初の1匹は原種系ハイビスカスを食べていた。
馴染みの芋虫の一種なので、この時は呑気に撮影していた自分である。
9月25日、大分県下にハスモンヨトウ注意報発令
ところが、新聞に「ハスモンヨトウ大発生!」との記事。改めて庭を巡回すると、紫蘇は傘の骨みたいに枝だけ残り、アニスヒソップと朝顔は幼虫に食い尽くされつつあった。
ご近所の畑では芽吹いた野菜の苗がことごとく食われたらしい。色づき始めていたコキアもスカスカになっている。
その他、ムラサキルエリア、サトイモ、ハゼランに露草と食べ放題だ。現場を押さえてはいないが、今年植えたばかりのギボウシの虫食い穴も彼らの仕業かもしれない。
下画像は左上から時計回りに百日草、バラ、ツゲ、グレビレアを食す幼虫たち。柔らかい葉先や花弁が彼らの好みのようだ。
葉がしっかり硬い柑橘類雨やフェイジョアは食べないようだ。ヘクソカズラも口に合わない様子。
庭の生き物には干渉したくないのだけれど、数が多すぎる。目についたものだけでも駆除することにした。割り箸で1匹づつ捕獲するのだ。庭に出たついでに3日間作業を続けて、だいぶ落ち着いてきた。
でも、玄関先のルリマツリの花が減った?ハスモンヨトウをこの植物では目撃していないんだが。
夜のハスモンヨトウ
ルリマツリは毎年6月から11月の降霜まで連続して咲く。猛暑にも負けない強い植物なのだ。おかしいぞ?とよくよく見ると枝先が齧られている。
そうだった、この虫の名は「斜紋夜盗」。暗闇で本領発揮する芋虫なのだ。その夜、ランタンでルリマツリを照らすと、無心に食事をする幼虫たちがあっちこっちの枝にいる。
下画像はこの夜にルリマツリから引き剥がした芋虫軍団。これだけの数が毎日食事をしていたら、花が咲くわけないか。
こうやって、集めたハスモンヨトウたちをどうするかというと、氷殺スプレーでお命頂戴している。
ごめんよ君たち。
あとは蟻たちの仕事だ。
ルリマツリにいる肉食の生き物
ルリマツリには他の生き物も常駐している。
下は夜のパトロール中に見つけた小さなムカデ。昼間には10センチ越えの老練そうな大ムカデもルリマツリの花壇の縁を歩いて消えた。
カマキリもいる。でも、この時はツチイナゴを狙っていたみたい。
ニホントカゲの巣穴も1メートル足らずの場所にあるし、ニホンヤモリもいるんだけど、芋虫の数が多すぎて食べてきれないか。
穴からトカゲがゾロゾロと 4月中旬の暖かなある日、西日のあたる壁際で3匹のニホントカゲに出会った。そして彼らの隠れ家への入り口を発見。 4月11日:ニホントカゲ3匹がのんびり日向ぼっこ 普段のニホントカゲは逃げ足が早い。 …
芋虫狩りのエキスパートであるアシナガバチたちは、子育てを終えてもう餌を持ち帰る必要がない。
実は今回の芋虫パトロール中に、このルリマツリの茂みの奥でキアシナガバチの巣を見つけた。この夏も2度ほどルリマツリを刈り込んだ。わさわさと茂み全体が揺れたはずだが出てこなかった。
巣が小さいので、最初の巣を捨てここに再建したのだろう。すでに雄蜂も生まれている。
来年の女王蜂と雄蜂ならこの先攻撃してはこないはずだ。次期女王にとって、古巣よりも自分の体の方が大切だし、雄にはそもそも毒針がない。
今年、唯一、巣離れまで運営できたアシナガバチの巣である。
キアシナガバチ・ヤマトアシナガバチ・コアシナガバチ・セグロアシナガバチ ここ数年、東の庭の葉蘭の大株をアシナガバチの女王蜂が越冬に使っている。 3月下旬になると女王蜂が庭に現れる。気温が上がる昼間に葉蘭から出てきて、夕刻 …