庭の虫たちの間でグレビレアの認知度が上がってきたようで・・・
グレビレア、ピーチズ・アンド・クリームが春からずっと咲いている。四季咲きの本領発揮だ。
今年から蜜を目当てにちらほら虫がやってくるようになった。
春から初冬まで咲くピーチズ・アンド・クリーム
2021年の10月に植えたグレビレア、この秋で3年になる。西日が強く当たる立ち上げ花壇に、かなり水捌けの良い土で植えた。だから乾燥にだけは気をつけている。
2年間、無肥料だったが、今年5月に一度だけオージープランツの肥料を大さじ1杯だけ施した。
ある程度の温度があれば一年中咲く品種で、寒さが緩むとすぐに花穂が出てくる。

コロコロした蕾が集まって、葡萄のふさを逆さまにしたように立ち上がる。

淡い色彩ながら華やかに開花すると、道ゆく人の目を引くらしく、花の名前を幾度も尋ねられた。

ピーチズ・アンド・クリームという名だけあって、淡い灰緑からオレンジまでの柔らかなグラデーション。

徐々に先端へと咲き進み、オレンジ色に染まりきった部分からパラパラと落ちていく。

グレビレアの花の蜜に虫たちがやってきた
グレビレアの花には、触ると指先が濡れるほどの蜜がある。オーストラリアではミツスイなどの小鳥が蜜を食べにやってくるけれど、ここでは唯一、蟻たちだけが初年度から訪れていた。
下画像は、昨年この木に巣を作ったコクサグモと、花の蜜の混じった水滴に群がる蟻たち。

でも今年は、数種の蜜を吸う虫たちがやってきた。まずはトラマルハナバチ。
雌蕊を足でぐいっと押し上げて長い口器を花の奥へと伸ばしている。

同じ時に見かけた、少し小柄なもう1匹はクロマルハナバチと思われる。

ホバリングの名手もやってきた。今回見かけたのはホシホウジャク。
一つの花から1分ほどかけて蜜を吸っていた。もしかすると他種のスズメガたちも昼に夜にやってきているのかも。

チャバネセセリも甘い蜜を堪能中。

グレビレア人気は花が少ないから?
ついに、グレビレアの有り余る蜜を求めて蝶やハチがやってくるようになったか・・・と考えていたのだけれど、別の理由に思い至った。今年は花が少ないのだ。
通路を挟んでグレビレアの向かいにあるルリマツリには今、花が全くない。その原因はハスモンヨトウの大発生。
彼らはルリマツリの花芽をことごとく食い尽くしたにも関わらず、すぐそばのグレビレアには数えるほどしかやってこなかった。そういえば彼らは日々草にも口をつけていない。見境なしの食欲を持つこの芋虫にも好き嫌いがあるらしい。
ルリマツリは蝶や蛾に人気の花なのだ。その代替としてのグレビレアなのかもしれない。

滴る蜜のため、すす病が出てしまうグレビレア。できれば昆虫たちの人気花になって、蜜を吸い尽くしてもらえるとありがたいのだが。
