ウッドデッキのポリカ屋根の下30センチあたりに葡萄とブラックベリーの枝が這っている。春に芽吹いた新枝がスクスク伸びるとすぐに屋根に達するので、下に引き下げるのだ。
ブラックベリー(トリプルクラウン)
この3年、新芽の数が3本で安定しているトリプルクラウン。昨年ゴマダラカミキリの幼虫に根を齧られた影響で1本のツルが枯れ、今春は2本になってしまたけれど、年々逞しく太くなって頼もしい限りである。

鉢の底は抜けているので、この株はしっかり庭に根を下ろしている。施肥はなし。
2本のツルでこの繁り具合。こちらは垂直面。

こちらが水平面。屋根から30センチほどの距離に麻紐で吊るしてある。

新枝が上に伸びて、ちょうど蕾のつくあたりがポリカ屋根に密着してしまう。このままでも開花に支障はないけれど、虫たちが受粉に苦労するだろうし、果実の肥大に良くないと思う。

そこで、新枝を引き下げて近くのツル本体の下に潜らせている。花は葉蔭で咲くが、虫たちは全ての花に受粉をしてくれる。さすがだ。

この春に倉庫を撤去したので、ブラックベリーの日当たりが向上した。豊作を期待。
ブラックベリーはニホンアマガエルの定宿の一つで、下画像が今年のカエル。屋根付き椅子付きの良いポジションだ。

この株にはオオカマキリの卵が2つあり、一つは孵化が始まっている。

オオカマキリの幼虫がツルを伝って庭に散開する過程で、何匹かはカエルのお腹に収まったかもしれない。
ブドウの誘引(ヒムロッドシードレス、安芸クイーン、シャインマスカット)
ポリカ屋根にブドウの新枝が達すると先端が枯れてしまう。熱のためだろう。こちらも屋根に接触しないように引き下ろす。しなやかなブラックベリーの枝と違い、この時期のブドウの新枝は付け根で折れやすい。無理に角度は変えず注意深く作業を行う。
ここ数日、十数匹のキマダラカメムシがブドウの樹液を吸っている。近くで作業しても人間を気にする様子はない。10センチほどにカメラを寄せると、幹の反対側にトコトコと回り込むだけで、飛んで逃げることもない。柔らかい緑の枝よりも硬い幹の方が好きらしい。みんなゴツゴツした茶色い樹皮にとりついている。

今年はヒムロッドシードレスの太い枝を良いしょと持ち上げて、手すりに固定した。30センチぐらい上がっただろうか。低いと雨に打たれた幹の近くの新枝に黒とう病が出る。これで少々の雨では濡れることはないだろう。

例年200房ほど取れるヒムロッドシードレス。ご近所にお裾分けし、残ったものは干し葡萄にする。去年作ったレーズンはラム酒に漬け込んである。

ブドウも施肥はしていない。ヒムロッドシードレスの株元は野草で埋め尽くされている。写っている藪萱草と酸葉とドクダミはどれも食べられる野草だ。

下画像はこちらは安芸クイーン。誘引というか、天井下30センチほどのところにぶら下げている感じ。台風が来る前に固定せねば。手前の花は昨年いただいたデンドロビウム。この裏庭の梅に定着させる予定。

去年は安芸クイーンの成熟期に青いカメムシくんが大発生して良い果実が取れなかった。ちゃんとフサ作りや袋がけをした方が良いのはわかっているが、あまり手間をかけたくない。

実はもう一本葡萄がある。鉢植えで3年目を迎えるシャインマスカット。安芸クイーンに緑枝つぎするために購入した苗だが、鉢植えの地温が高いためか2年連続発芽が先行して、いい感じの穂木が取れない。もう、これはこれで育てることにして、東側のウッドデッキの軒下に植えてしまった。

植えた場所はブラックベリーから1メートルしか離れていない。双方の誘引スペースをどう確保するかはこれから考えよう。