今年もジョウビタキがやってきた。
甲高いピッピッという鳴き声が頭上から延々と聞こえる。冬の渡り鳥ジョウビタキの地鳴きというやつだ。電線など見晴らしの良いところにとまっているので見つけやすい。この鳥を庭に迎えると秋だ。
ここ数年、我が家はこの野鳥の縄張りに組み込まれているらしく、お馴染みの野鳥の一つとなった。裏庭で柿とレモンの木に絡みついたヘクソカズラを引き剥がしている最中、すぐ近くでこの鳥の地鳴きが聞こえてきた。落葉がすすんだ梅の木の梢をメスのジョウビタキが見張り台に使っている。この鳥は人をあまり警戒しないみたいだ。

蝉が降ってきた
秋を感じた出来事がもう一つ。
駐車場にいたら目の前に蝉が落ちてきた。アブラゼミ。まだ生きている。何もない空から斜めに降ってきた。飛行中に突然力尽きたのかな?10月下旬まで精一杯生きた蝉に合掌。

庭で蝉を見ることは滅多にないのだけれど、セミの抜け殻があるから地面の中には幼虫が生息しているみたい。金柑の枝に巻き付いたヤブマメを刈っていたら保存状態の良いセミの抜け殻を発見。セミの名前は不明(いつか勉強しよう)。セミの抜け殻は硬くて丈夫なところが好きだ。

力尽きたアシナガバチ
南のウッドデッキの葡萄、安芸クイーンを収穫中、揺らした枝先からヤマトアシナガバチが降ってきた。顔が白っぽいからオスだと思う。オスは女王蜂と交尾して冬が来る前に死んでしまう。

このウッドデッキに、強制引越させたヤマトアシナガバチの巣がある。そのメンバーかもしれない。もう飛べそうにない。うっかり踏まないように隅の方に避難させた。
冬の日光浴エリアに移動したツチイナゴ
これも秋の風物詩。肌寒くなってくるとツチイナゴが日当たりの良い葡萄の葉上に移動してくる。彼らは昼間は葉の上で体を温め、夜には葉裏に潜んで寒さをやり過ごす。葡萄の房の隙間から顔を覗かせたツチイナゴがいたのだけれど、彼ら葡萄も食べるんだろうか?グミの果を齧っているところを見たことはある。

ムカデさんもそろそろ冬眠準備しないと
裏庭を埋め尽くす蔓草(ヘクソカズラとヤブマメ)と奮闘中に見つけたアオズムカデ。よく眠っていた。ベッドにしていたヤブマメも刈り取った。ごめんね。彼らもそろそろ冬眠する季節。家の中に入られるとちょっと困るけれど、庭で良い寝場所を見つけておくれ。

コグサグモ、狩をする
玄関脇のルリマツリにコクサグモの巣がある。霜が降りるまで咲き続けるルリマツリには蜜を求める虫が頻繁にやってくる。蜘蛛が居を構えるのに良い選択だ。
この日はセセリチョウを捉えていた。蜘蛛のお腹はまんまる。そろそろ産卵だ。

霜が降りるとこのルリマツリは一気に枯れ込む。地面から30センチほどのところで剪定して、剪定枝は庭木の根本に敷く。
ジョロウグモの親は産卵後の卵を守っていた。コクサグモの母親も同様らしい。卵が産み付けられてないか注意しながら作業するつもり。



